第1332話 寝るだけ簡単バイト

楽で良いバイトはないだろうかと探していたところ見つけたのは、寝るだけ簡単!!と書かれたバイトだった。これは治験のバイトだろうか?

もし本当に寝るだけで儲かるならこんな楽な仕事はないだろう。そう思い、応募することにした。面接をすることになり、指定された場所へ行った。聞かれたのは、趣味や好きな食べ物などで雑談ばかりだった。そして採用するとその場で言われ、俺は採用になった。すると案内された部屋は、ベッドと機械が置いてある真っ白い部屋だった。

「じゃあ寝てくれるかい?」

そう言われ、俺は眠った。次に目を開けると、三時間ほど経っていた。

「よく眠れたかい?」

「ええ。まあ。眠れたけど体が疲れましたね。なんででしょう?」

「そりゃ夢の中で肉体労働してもらってたからね」

「どういうことですか?」

「この機械は、寝てる間に体を勝手に動かして働かすんだ」

つまり結局ただ肉体労働をしただけだったということか。

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