第965話 その具は・・・

「いただきます」


友達とピクニックに行った。友達が食べていたのは、大きなおにぎりだった。そのあまりにも大きなおにぎりを見てビックリしたが、それよりも私は気になった事がある。


そのおにぎりの具は何?

中には一体何が入っているんだろう。そんな疑問が思い浮かんだ。

私はあえてすぐに答えを求めず、予想する事にした。美味しそうに食べている。やはり梅干しだろうか?

夏場だし、塩分の補給は必要だし、何よりも腐りにくい。しかし友達は酸っぱそうな表情はしない。ならこれも違うか。しかし美味しそうに食べている。わかった。シャケだろう。シャケなら美味しそうに食べるのも納得だし。いや……おかかか?

友達がおにぎりを半分食べたところで、茶色い具が見えた。

ちゃ、茶色……?一体なんだ?あれは何だ?


私はギブアップして友達に聞いた。


「ねえ。そのおにぎり、具は何が入っているの?」

「クッキーだよ」

「ええー!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る