第921話 知識の虫眼鏡
亡くなったお爺ちゃんの遺品を整理していると、お爺ちゃんが愛用していた虫眼鏡が出てきた。そういえばお爺ちゃん、この虫眼鏡を使ってよく色々な物を見ていたな。そんな事を思い出しながら、虫眼鏡を手に取った。お爺ちゃんは物知りな人だった。僕に良く色々な知識を教えてくれた。年寄りの経験や知識は流石のもので、僕はいつも感心させられていた。ふと僕もお爺ちゃんの真似をしてみたくなった。お爺ちゃんの虫眼鏡を使い、本を開いてみる。すると不思議な事に漢字にふりがなが付いていた。次におじいちゃんの部屋のこたつの上に置いてあるみかんを手に取り、虫眼鏡をかざした。みかんは拡大され、そこに何やら文字が見えた。よく見るとそこには、みかんに関する雑学が書いてあった。
「なるほど。お爺ちゃんは、この虫眼鏡で見て表示される雑学や知識を読んでたんだな」
お爺ちゃんの膨大な知識の秘密、どうやらそれは、この虫眼鏡にあったらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます