第769話 隠しコマンド
このゲームには、隠しコマンドが存在するらしい。それを入力すると強くなれるのだという。俺は隠しコマンドを入力した。しかしゲームには何の変化もない。
「……あれ?おかしいな。コマンドは間違えていないはず。なのにどうして何も起きないんだ?」
何度やっても何の変化も起きていない。
「あーあー、ガセ情報だったのか。しょうがねえな。ゲームも飽きたし辞めるか」
俺はゲームを辞めて外に出て遊びに行った。道路を歩いているとボールが飛び出してきた。そこに車が走ってきた。するとボールを追いかけてきた子供が道路に飛び出した。
「危ない!!」
俺はそう叫ぶのと同時に飛び出していた。子供を抱きかかえ、道路の向こう側へと走ろうとした。しかし間に合わない。
やばい。轢かれる!!
ドンッ!!
猛スピードの車に当てられたが、俺は無傷。車だけ凹んでいた。そうか、強くなったのはゲームではなく、俺自身だったのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます