第755話 桜イルカ

日本海某所、ここで新種のイルカが目撃された。ピンク色の体をしたイルカだ。実はピンク色のイルカは、すでにアマゾンや東シナ海で目撃されていて、見つけると幸運を呼ぶと言われている。だが我々が調査しているのは、それらとはまた異なるピンクイルカだ。それが桜イルカである。全身はピンク色である事と桜の模様が体に付いている新種である。


「ほんとにいるんっすかね、桜イルカ」

「いる。我々の夢は、桜イルカを捕らえて論文で発表する事だろう」


それから待つ事、数時間。ついに桜イルカは姿を現した。


「本当にいたんだ!!」

「捕まえろ!!」


春イルカを捕獲すると、イルカの体臭は桜の香りがした。


「良い匂いっすね。生臭さが全然ない」

「これは大発見だ」


論文で発表し、我々は時の人となった。そして……


「次は夜桜イルカを見つけるぞ。体が光っていて桜の模様が幻想的らしい」

「ええー!?また調査っすか!?」

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