第754話 スプリングダイナマイト

なるほど。原理は分かった。

つまりこうやってああやって爆弾ができるわけだ。天才である俺は、ついに爆弾を完成させた。後はこれを仕掛けるだけだ。


「クククッ、世の中に知らしめるんだ。俺という天才がいることを。そうだな、なるべく人が沢山集まるところがいい」


俺は人が沢山集まりそうなデパートにスプリングダイナマイトを仕掛ける事にした。予告状を送った。


爆弾を仕掛けた。タイムリミットは、今日の十五時ジャストだ。時間が来ると爆発する。この世は心の汚い人間が多い。俺が世間を掃除してやる。


そして俺は、仕掛けた爆弾の時間が来るのを待った。


「……そろそろだな」


3,2,1、0。ドカンッ!!

爆発音と煙に悲鳴を上げてパニックになる客達。

そしてその瞬間……


辺り一面に桜が咲き誇った。


「ククッ、成功だ。花咲じいさん風スプリングダイナマイト」


客達は綺麗……!!と見惚れていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る