第744話 オーロラ
無口で不器用な彼が、私をカナダ旅行に誘った。海外なんて初めてだから私のテンションは上がった。カナダに着くと気温は、ー7度と極寒の地だった。
「寒いー……」
寒さに震えながらもカナダの観光名所などを回り、カナダ旅行を楽しんだ。そして夜になった。彼は私を夜の外へと連れだした。
「ねえ。寒いわよ。部屋に戻りましょうよ。どこ行くの?」
彼はもうすぐだからと言って何も答えない。そしてしばらくすると、そこにはオーロラが見えた。
「わあ!!オーロラ!!綺麗!!」
そして彼は、跪いて指輪を取り出した。
「結婚してください」
その瞬間、オーロラを見ていた周りの人達のざわめきが聞こえてきた。凄く沢山の外国人達に見られている。私は指輪を受け取った。その瞬間、拍手とぴゅーぴゅーと指笛の音が鳴り響いた。そしてオーロラは、私達を祝福するかのように、綺麗な色のグラデーションを変えて空に揺れていた。
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