第728話 フレッシュガール

まずは産地と鮮度を確認する。値段は見ない。野菜や果物は鮮度が命。値段で妥協しては良い物は作れない。次に牛乳。北海道産のものが私のお気に入りだ。それらをカゴに入れてレジへと向かう。家に帰ってくると早速作り始める。野菜、果物、牛乳、氷をミキサーに入れて混ぜる。この時、氷が完全になくなるまでではなく、少し氷が残るくらいまでで抑えておくのがポイントだ。


「できた。フレッシュミックスジュース」


私はフレッシュガール。若くて健康的な女の子だ。


「フレッシュガール。彼氏募集してます!!」


しかしフレッシュガールの元に彼氏候補は現れない。


「何よ。私の魅力に気づかないなんて世の男達の目は、どうかしてるんじゃないの?」


フレッシュガールよ。そりゃそうだろう。それでは彼氏なんて出来る訳がない。


なぜなら道路でヒッチハイクのように「彼氏募集中」なんて看板を掲げているようでは、警戒されるのが普通だ。

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