第583話 作家のファン
デビュー作「情熱」で文学賞を受賞してヒット作を世に送り出し続けている売れっ子作家、赤坂蛍の元に一通のファンレターが届いた。そのファンレターには写真が添付されており、若い女性だった。ファンレターには連絡先が載っており、先生に会いたいという内容だった。赤坂蛍は若い男だった。赤坂蛍は、綺麗な女からの誘いに乗って会う事にした。
そして待ち合わせたBAR。酒も入り、良い雰囲気になり、そのまま肉体関係を結んだ。
だが――
女はホテルで赤坂蛍を絞殺した。
ファンの作家をなぜ殺したのか。
その答えは、すぐに分かった。
女は赤坂蛍が契約している出版社へ向かった。そして女はこう言った。
「赤坂蛍先生は、生前、私を後継者にと育ててくれていました。これが私の書いた原稿です。読んで頂けませんか?」
出版社に自身の原稿を売り込む為のPR材料にする為、赤坂蛍に近づいた。それが女の狙いだった。
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