第532話 密漁昼ごはん
昼休みになった。今日の昼飯は、コンビニにでも行って弁当でも買って済ませるか。
「ねぇ。梶原さん。最近、密かに噂になってる密売昼ごはん買いに行かない?」
「えっ?密売昼ごはん?何それ?」
「なんでもね、表沙汰にできないようなルートから仕入れてる昼ごはんらしいよ」
「たかが昼ごはんに?裏ルート?」
「前から気になってたんだよ。一緒にどう?」
まあ普段はコンビニ弁当だし、たまには違うのもいいか。私は同僚と一緒に密売昼ご飯を買いに行く事にした。
同僚についていくと、随分と裏道に入っていった。
「この細い裏路地のところなんだ」
こんなところで昼ごはん?
「いらっしゃい」
「弁当2人分下さい」
「一人1000円だよ」
ちょっと高かったが、早速会社に帰って弁当を開けた。だが中には、伊勢海老やアワビ、マグロといった豪華な海鮮丼が入っていた。
「ま、まさかこれ……」
「シーッ。声でかいよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます