第452話 ブロック崩し

簡単なゲームさ。ブロックに向かって玉を撃ち込んで、ブロックを消していく。全てのブロックを消す事ができればクリアさ。ブロック崩しなんてやるのは、随分と久しぶりだ。小学生以来だろうか。体が訛っていなければいいのだけども。

俺はブロックに向かって玉を発射した。玉はブロックに当たり、当たったブロックは消えていった。そのまま玉は、壁に当たって跳ね返り、次から次へとブロックを消していく。


「よしよし。順調だ。このままどんどん消していこう」


玉がこっちに向かって返ってきた。俺は、その返ってきた玉に合わせて先回りして再びブロックを跳ね返した。

残りのブロックもかなり少なくなってきた。


「ところでこのブロック崩し、崩したらどうなるんだ?」

「このコンクリートブロックが消えるという事は、すなわち建物が崩壊するという事です」

「えっ?それってかなりヤバイのでは?」

「ヤバイですね。危ないから逃げましょう」

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