第399話 トランプマジック
今宵、お見せ致しましょう。最高に驚くマジックショーです。
そんなキャッチフレーズをした広告を見て、一人の男がマジックショーにやってきた。客は少なかった。
マジックショーが始まった。帽子から鳩が出るマジック等よくある定番のマジックばかりだ。そして本日最後のマジックまできてしまった。
「最後に見せるのは、トランプマジックです。前から二列目のあなた。ステージの上へどうぞ」
男はステージの上に招かれた。そして一枚のカードを引いて、マジシャンに見えないようにした。ハートの6だった。
「あなたの選んだのは、ハートのAですね?」
「違う」
「おや、おかしいですね。あっ、ここにありました」
マジシャンは、男の胸部をナイフで突き刺した。そして男の心臓に刺さったハートの6のカードを取り出して、会場の客達に見せた。
男は血だらけでその場に倒れ込み、ピクリとも動かなくなった。
観客達は、歓声を上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます