インスタントカメラは、とても面白い。撮った写真がその場で現像されるという特徴を持つ。私は誕生日に友達からもらったインスタントカメラにハマり、夢中になった。しかしある時、手が滑って落としてしまい、カメラが壊れてしまった。仕方なく新しいインスタントカメラを購入しようとしていた時に、カメラ屋で見つけたのが「呪いのインスタントカメラ」だった。呪いって何よ。そのフレーズが面白く思わず手に取った。手に持った感じが良い感じでしっくりきた。これありかも。中古だった事もあり、安く手に入った。早速私は、庭に咲いている向日葵を撮ってみた。現像された写真は、綺麗な向日葵を映していた。しかしその瞬間、向日葵があっという間に枯れてしまった。野良猫を撮った。可愛い猫の写真が撮れたが、その猫は、すぐに倒れて動かなくなってしまった。

この呪いのインスタントカメラは、撮った被写体の最後の美しい姿を撮るカメラだった。