第250話 口笛王国
ピューッと口笛を吹いた。するとガラガラと機械が回る音がして入り口が現れた。やはりここが噂の口笛王国の入り口だった。中に入ると、そこは大きな王国だった。しばらく進むと平民街に辿り着いた。民家が建ち並んでいたり、市場では様々な見た事のない肉や魚、日用品らしきものが沢山売っている。そしてところどころから口笛が聞こえてくる。噂通りだ。口笛王国は、口笛を吹く事ができなければ暮らしていけない。日常的に口笛を使っているのだ。そんな口笛王国で最も高価な代物というのが管楽器だ。管楽器を持つ者は、高い身分の証明になる。それは王族レベルなのだという。平民街を抜けると貴族街に辿り着いた。貴族街の住人は、管楽器を首からぶら下げている。俺も外から持ち込んだ管楽器を首からぶら下げた。これで俺も貴族の仲間入りだ。やはり噂は本当だった。管楽器を持っているだけで貴族になれる王国があると。俺は、ここで貴族として生きていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます