第200話 甘い雨が降る
んー、空は結構曇っているな。こりゃ明日は雨だろうか。俺はテレビをつけて天気予報を見る。
「そうなんですねぇ。明日は甘い雨が日本各地に降り注ぐ事になります」
「ん?甘い雨?」
「まあ粒はそんなに大きくないので、当たってもあまり痛みは感じないでしょう。怪我する事もないと思います。安心してお過ごしください」
「つまり明日の天気は、雨だけど傘が必要ないと?」
「そうなりますねぇ。雨が好きな方は、大きめの袋を持っていくと良いかもしれません」
「なるほど。雨を貯めれますもんね」
「雨は明日一日降って、明後日には止む模様です。以上お天気でした」
一体、この天気予報は何を言っているんだ?
甘い雨が降る?
雨なのに傘がいらない?
雨を貯める袋を用意しろ?
全く訳が分からない。
次の日。俺は傘を持って家を出た。
「痛っ!?雨か!?」
空から降ってきたのは、包装紙に包まれた大量の飴玉だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます