第172話 まさとしサンバ
まさとし…。なぜお前は、金ぴかの着物で俺の前に現れたんだ。今日は一緒にカラオケに行って遊ぶって話だっただろう?
…いや、これには何か意味があるんだ。その意味を俺は、察してやらなければならない。親友であるお前になんだその格好!!って直接言うのは、もう出会って16年の付き合いになるんだから、お前の考えくらい大体分かってやらないでどうする。
「お待たせ。行こうか」
まさとし。なんでそんな金ぴかの格好して何事もないように平然と言うんだ。カラオケ……いや、まあ確かにこんな衣装の人、たまに見かけるけども。
「今日はDAMがいいな」
まさとし。俺は機種よりもお前が金ぴかの服を着てる理由が気になって仕方がない。そんなまさとしが最初に選んだ曲は、松平健のマツケンサンバだった。
「オーレー♪オーレー♪まさとしサンバー♪」
まさとしは、マツケンの部分をまさとしに変えて歌っていた。
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