第153話 消えた妹

妹が行方不明になって三日。夏休みだから友達の家にでも泊まりに行ったのだろうと考えていた。妹と仲の良い友達に連絡してみたが、誰の家にも来ていないし連絡しても返事がないと言う。まさか何か事件に巻き込まれてしまったのではないか?

胸騒ぎを覚えた俺は、何か手掛かりがないかと妹の部屋を探した。財布と携帯は置いてある。だから友達からの連絡に返事がないし財布も置いてあるという事は、家出でもないのか。机の上には、メモが置いてあった。

「3-4で7?なんだこれ」

どういう意味だろうか。何か関係あるのか。3-4だと-1だ。7にはならない。考えたが全く意味が分からなかった。一週間が経ち、妹が帰ってきた。どこに行ってたのか問いかけると、おじいちゃんの家に行っていたらしい。3-4とは、おじいちゃん家の番地3丁目4番地。7とは、7日間泊まるというメモだったらしい。

「そんなの分かる訳ないだろ!!」

俺は妹を怒った。

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