第95話 犯人と刑事

「だから!!俺じゃないって言ってんだろう!!何度も言わせるな!!」

「現場の状況からどう考えてもお前が犯人だろう!!被害者の男性は、包丁が背中に刺さっていた。そしてその包丁からは、お前の指紋が検出された。それをどう説明するつもりだ!!」

「そんなの知るかよ。俺じゃねぇよ。誰かにハメられたんだよ。ちゃんと捜査しろよ!!」

「じゃあなんでお前の指紋が包丁に付いてるんだ?ああん?」

「あの包丁なら確かに俺が料理作るのに使ったさ。でもそれだけだ。刺しちゃいない」

「酔った勢いで殺っちまったんじゃねぇのか?」

「そりゃ…たまにムカつく事はあったけどよ。そんな事しねぇよ」

「本当は恨みがあっ……あぅ、あったんじゃ……ごめん、噛んだ!!」

「はい、カットぉー!!」

「えー、また!?もうテイク5目ですよ。頼みますよー!」


新テレビドラマ、犯人と刑事。

第一話、6月1日スタート!


俺はテレビを見ていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る