第320話 じゅ
恵は、思う「真由美ちゃんも、武道をやるといいね」。
いざ、と言う時に。護身が出来るのもあるし・・・・。
我が身が武器だから、心の支えになるのだ。
車掌、なんて・・・ひとりの仕事だから。
昔の女学校は、全員に長刀とか、習わせたものだった。
「まあ、CAでいるうちはいいけど・・・観光列車って、そんなにヘンな
人は乗ってこないし」
新幹線のCAは、今のところ・・・熊本や人吉の車掌区から行く事は、まあない。
鹿児島ー博多が2時間だから。
などと、思いつつ・・・ひとりで夜道、と言っても
たいした距離ではない。駅のそばだし。
歩いて、自分のお部屋のあるタワーマンションに着く。
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由布院の友里絵たちは、まだまだお食事の途中。
ハッシュド・ビーフの、ソースを
友里絵は「なーんか、舐めたいね」
由香が「まあ、気持は判るが」
菜由は「やっぱ、イヌ科だろ」
パティは「かわいいわんわんちゃん」(^^)。
愛紗は「ちっちゃいのね。」
友里絵は「パティは大型犬だなー。ラブラちゃんとか」
パティ「昔はちっちゃかったの」
ともチャン「誰でもそーだよー」
さかまゆちゃん「うふふ。でも、学校だと席は後ろの方だった?」
パティ「ハイ。」
友里絵は「やっぱ、食い物が違うのかなー。」
由香「食い物かい」
友里絵は「ところでパティはさー、2公休だって?」
パティ「ハイ。時々・・・ありますね。勤務の都合で。6時間×20日かな?
余ると」
愛紗は「いいわねー、それ」と、にこにこ。
つぎに、運ばれてきたのは、変わり豆腐と、天ぷら。
菜由は「まだあるのー。食べきれないな」
友里絵「じゃ、あたしが食べる」
由香「食う割に、伸びないねぇ」
さかまゆちゃんは「バレーやると、伸びるっていいますね」
友里絵「ホント?やろーかなぁ。アン、ドウ、トロー」
由香「それはバレエだって」
友里絵「違うか」
愛紗も、にっこり。「似てるね、日本語だと。」
友里絵「エイゴなの?」
パティは「エイゴ、ワカリマセーン」
ハハハ、と、みんな笑う「でもさ、アメリカ人は間違えるよね。やっぱ」
パティ「ハイ。中学校の時も英語、ぜんぜんダメなので・・・先生が
「面白いから、そのまま育て」と言ってて」
菜由「面白いから」
友里絵「芸人だよ、やっぱ」
愛紗「ずっと日本語で育ってるからかな」
パティ「そうかもしれないデス」
変わり豆腐は、お豆の色のと・・・なんか、お花みたいな色のと。
友里絵は「お豆のは食べたことあるな」と、ちょこっと
端っこをお箸でつまんで。
もぐもぐ。「つまみ枝豆」
由香「どっかで聴いたなぁ」
菜由は、お花のような色のお豆腐を、ちょっと。「お芋みたいね。薩摩芋かな。
金時とか」
ともちゃんは「芋羊羹みたいな・・・でも甘くないの」
さかまゆちゃん「面白いお料理ですね」
友里絵は「ここのKKR良く来るの?」と、熊本組に。
ともちゃんは「いえ、そんなには。」
さかまゆちゃん「たまーに来るけど、いつもメニューが違ってて。
レパートリーいっぱいですね」
由香は「そうなんだ。ここだけで一週間とか泊まると面白いね」
友里絵は「タマちゃんが4日居たことあるけど、3日くらいは違うんだって」
由香「あ、ああ、ネコかと思った」
みんな、笑う「にゃんこなら居るね」
ともちゃんは「あー、ニックネームなの」と、のーんびり。
さかまゆちゃんは、くすり。「そうみたい」(^^)。
愛紗は「うちの会社にいたドライバーで・・・。」と、説明。
パティは「女子ドライバーですか?」
友里絵は「ううん、男子。あたしの友達で。女子ドライバーは、愛紗」
愛紗は「成りかけですけど」
と、ちょっと、帰った後を思い出して。すこーし、あんにゅーい(^^)。
菜由は「そう。それで愛紗がね、大分の、この辺りに転勤しようかなー、って
下見に来たわけ。あたしらは、ついでに観光」
ともちゃん「このあたりだと、のんびりしてていいかも」
さかまゆちゃん「そうですね」
愛紗は「はい。庄内駅に伯母が居るので・・・しばらくそこに住もうかな、なんて。」
パティは「日野さんの」と、にこにこ。
愛紗は「そう」と。にこにこ。
さかまゆちゃんは「乗務員ってタイヘンですからねー。庄内駅くらいの
駅員さんって理想かも、って・・・さっき話してたくらい」
ともちゃん、うんうん、頷く。
そのうちに、天ぷらが来て・・・・・。
ぱちぱちと、まだ音を立ててる揚げたて。
お魚と、お野菜。
お塩と、おつゆが付いている。
友里絵は「イイ音ー」と。
ついてた、かぼすを絞って、
じゅ。
「あー、いい音だー」と、にこにこ。
白身のお魚。
かりっ。さくっ。
「んー、おいしー。熱い」
由香は「どっちなんだい」(^^)
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