第316話 かりかりかり・・・・

その頃・・・人吉のまゆまゆちゃんは・・・。


「やっぱり、ひとりになると淋しい」とか思ったり。

今まで、そんなふうには思わなかったけど、いっぺんにお友達が

増えたから、かな?


よくわからない、な・・・。と。


静かな人吉の、家。

よく眠って、明日も乗務だ。と思う。


机の上にあるラジオをつけてみて。


810KHz。何か、ジャズのような音楽を放送している。

あまり、よくわからないけれど

英語の放送だし、音楽がお洒落で

よく聞いていた。

すこし淋しいとき、ラジオがお友達だったり。




「お兄ちゃん、帰ってくるといいな・・・・。」と、思う。


ごはんを作ってあげたり、お洗濯してあげたり。

そういう事をしたいけど、お母さんがみんな、してしまうので

まゆまゆちゃんの、する事は無かったり。



「そういう事、してあげたいなぁ」なんて・・・なんとなく思ったり。



「寝よ」


ラジオを止めて。


お布団を敷いて。


目覚まし時計の時間をセットした。


いつも、目覚ましよりは早く起きてしまうのだけど

それも、習慣になってしまっていた。


「ちゃんと寝ないとね」


CAはサービスがお仕事だから。気持ちが大事。だよね。

そんな風に、まゆまゆちゃんは思う。







同じ頃・・・恵は。

自分のマンションのリヴィングで、カンフー。



「はっ!」と、後ろまわし蹴り。


しゅっ。



前蹴り!。


正拳!。



左後ろ回し蹴り、前回し・・・と、やったら



ぽこ☆



ソファの肘掛に、足が当たった。



「痛・・・。」(^^;


ちょっと、おとぼけドラゴンである。









KKR由布院の友里絵たちは・・・ごはんを食べようと。

エレベータに乗る。


友里絵は「金ぴかだなぁ」と、金をカリカリ。


由香は「よせって、バカ」


友里絵「とれっこないよ」と言っていたら・・・・。



ぽろ



かけらが落ちた。



「あー!」と、友里絵。




おっこちたかけらを・・良く見たら。


「なーんだ、キンじゃないや」と、友里絵。



指でつまんで。



菜由は、壁を見て「なにかがくっついてたみたい」



ともちゃんは「あー、よかった」


さかまゆちゃんは「ほんと」


由香は「金ドロボーになるとこだった」


愛紗「まあ、本物じゃないと思うけど・・・。」


友里絵「そりゃそうね。全部金だったら大変だよ。これ」



とか言ってるうちに、エレベータは1階に。



友里絵は「アレ、映ってたかな」と、モニターを見て。



由香「しーらないっと」



パティは「ハハハ」



友里絵は、そのかけらを持って

さっきのフロントさんに「すみませーん。あの・・・・」


フロントさん、にこにこ「はい」



友里絵は「エレベータの金、とれちゃった」と、かけらを持ってきて。


ごめんなさい。と。



フロントさん「あれは、アルミですし、取れたりしません。レリーフですから。

何かついていたんでしょう。」と、そのかけらを見て。


由香は、となりにいて「良かったね」(^^)。



友里絵は「すみませんでした!」と。深くお辞儀して。

とことこ・・・・。


プラネタリウムの天井を見ていた愛紗は「だいじょぶだった?」


友里絵は「うん!」



菜由は「良かった」


ともちゃんはにこにこ。


さかまゆちゃんは「取れてないと思ってました」


友里絵は「アレね、レリーフなんだって。アルミの。だから取れないって」



パティは「金じゃなかった」



菜由は「そりゃそうだよね。」


友里絵「レリーフってなんだっけ」



由香「ピッチャー交代!」



友里絵「そりゃリリーフだって」


由香は、釣りのマネ。リールを巻いて、しゃかしゃか。



菜由「リリースか」




友里絵「ところでレリーフってさー」



由香「ピッチャー交替!」


友里絵「しつこい」と、張り扇チョップ。



パティは「ハハハ。」



愛紗は「じゃ、ご飯しよ」



菜由は「あたしら7人だと・・・。」


友里絵「7人の刑事!」



由香「それは・・だれもわからんだろ」



友里絵「ウルトラー♪」


由香「ひとりじゃん」



友里絵「漫談ひとり」


由香「ふたりじゃん」



ともちゃんも笑う「ハハハ」



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