第616話 メロディ

めぐたちの乗ったディーゼルカーは、海沿いの終点までローカル線路を走る。



さっきのイギリス青年は、そこで下りた。


「ギター弾けるって、カッコイイね」と、れーみぃは言う。



「うん。バンドやろうね」と、リサ。




その時のリサの心では、LedZeppelinが

流れていたのだろう。



We’Re Gonna Grooveとか、ああいう

取り留めのないパワフルな音が、前のめりに(笑)。




若いって、そういうものだ。





「ギター、でも上手くなるまでに学園祭終わっちゃうね」と、Naomiが言うと、れーみぃは





「さっき、聞いてたMIDIってなに?」と



めぐに聞いた。





途端、めぐの携帯がまたメール着信して。



ヴァン・ヘイレンのerrrption!(笑)。




また、れーみぃが


何それー、って笑ってるのを横目に




めぐは、

メールを見た。




from:god@heaven.com

to:meg@megunokuni.com




さっきはありがとう。

そこで相談じゃが、魔法使いルーフィの

御主人様が起きないから(笑)




君が、代わりに、アメリカンの為に働いてくれるとうれしいがのぉ。



報酬ははずむよ。




ではでは。









と、神様は、音声入力で作ったらしい

面白いメールを寄越した。






めぐは、ちょっと驚いたけど。




内心、どうしてわたしを?




そんな大きな仕事なんて。



学校はアルバイト禁止だし(笑)。


なんて(笑)




いろいろ考えるJKである(w)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る