第561話 soul

「本当の日本人は、サイレント・マジョリティーなのだろうね」と、ドイツの神様は言う。



「そうかもしれないけれど、日本、と言う国の人達の本当の姿は、一様ではないんだろうね。魂や、道を大切にする人達ではあるんだろうけれど。」と、アメリカの神様。




なぜか、洋食と言う名の日本料理を食べて見て

日本、と言う風土の面白さが理解できたような

西洋の神様たち(笑)だった。





魂を磨く人々は、今はもう少なくなったと

日本人の筆者も、そう思う(笑)。

でも、忘れない限り、いつかは蘇るだろうとも

思う。








神様たちは、そろそろ出雲市行きの

サンライズ・エクスプレスに乗る。



その前に、再構築された

東京駅煉瓦造り駅舎を、見に行く事にした。




ずっと昔に戦争で壊れた、歴史の一部を

元通りに復元する。




あたかも、幾度も蘇る魂のようでもある。




信じていさえすれば、いつかはきっと。




そんなふうに思うと、それは

日本と言う風土の象徴のようでもある。






木や石や、山。

そんなものでさえ、神や魂を見出だす心。


つまり、自然なるもの総てを敬う心は

つまり、己を慎み深く保つと言う事で



自己顕示のような、動物的な行動とは

相反するものだ。




つまり、争いと無縁なところに

和があり、道がある。




そういう人達が生き延び、世代を超えて

受け継いだ魂は、いつかまた蘇る。





科学的に言えば、文化継承は、行動形態は。

脳の構造に影響し、それは遺伝子継承で

次の世代に受け継がれる。




低級な争いに明け暮れる人達は

そういう人種に退化するのに、である。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る