第501話 Rail Fellow

だから、きつい仕事でも

不幸せと言う事はない。


むしろ、幸せなのだろう。


人として、真っ当な事のために

働くなら、それがどんなに辛い事でも

幸せだ。




楽で儲かるとしても

その為に、尊敬できない人に

服従したりするより

余程幸せなのだろう。



人として、生き物として

みんなの為に生きられるなら。




そういう気持ちを持っている、国鉄の

職員たちが集う、宿泊所は


どことなく、和やかなムードだ。





リサたちの女子部屋が、フロア違いで

男子と同じ宿舎だとしても


不思議と、リサたち、そして

女子職員たちも嫌悪感を持たないのは



同士。




そんな意識のせいかもしれない。





凛々しい制服を纏い、白い手袋で


信号、よし!




そんな、安全に心を砕く人達に

雑念などない。




いつかは、リサも、その仲間。




そう、いつかと言っても

もう少し、半年も立てば、そうなるのだけれど。



時間というのは淡々と流れる。




魔法使いを除いては。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る