第395話 神様、にこにこ

その様子を、天国で見ていた神様は


「魔法をみだりに使うなと言っておるのにのぉ」と


にこにこしながら、めぐの魔法使いらしさの成長ぶりに、目を細めた。



元々、神様は

魔法、つまり魔界の事には

何も関係はない。



それが、どういう訳か

魔物に襲われためぐの命を助けたり

怖い記憶を消したりと



無駄な事をしているのは


なぜか?

問われても、神様自身にもわからない。(笑)。



天使クリスタが、助けたから?



それもあるけれど。



でも、ここまで関心を持つ必然は、ない(笑)。





「なんとなく、可愛らしいからのぉ」と



威厳ある神様は、笑顔で(笑)。



誰も見ていない時は、ついつい(笑)。






本当の気持ちが見えたりする。










地上のめぐと、寝台特急ノーススターは


とりあえず、修理完了。




ドアの非常コックを元に戻して、


ドアを閉じると、車掌室のドアランプが消えた。





「バックすっど?」と、リサのおじさんは


そう言って、最後尾に戻る。





信号を越えてしまったので、機関車の車輪が

2本のレールを電気的に接続する。



そうすると、信号の手前は赤信号になってしまうので


一旦信号の手前に戻ってから、出発信号を

青に戻す。




そうしないと、行く先のポイントなどが

この列車を通してくれないし


修理の間、他の列車が先に行ってるので



この列車を通すように、ダイヤを変えないと

いけない。




そういう理屈だが、まあ、めぐが意識している訳でもない。






車掌室で、無線を使って



「回9001れっさ、はっさぁ」と、

新しい列車番号で、でも

訛りが楽しい(笑)。





がくん、と

機関車が後ろから列車を押して。


ゆっくりゆっくり。




めぐは、車両を渡って

れーみぃと、Naomiの待つ4人個室”Quartet”へ。





れーみぃは「お帰りなさい。あれ?」と


びっくり声で、ホームを指差す。




「あれ、ミシェルじゃないかしら?」

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