第364話 living loving maid

「これからね、みんなでそっち行くよ」って

Naomiは楽しそうな声で、そういうので



リサは驚いた。

嬉しかったけど、でも


彷徨いの旅、なんて気分を

少し

、味わってみたかった。



とはいえ、おじいちゃんの家に

行くので


ミニ、さすらい旅

である(笑)。




まあ、女の子としては



ひとり旅と行っても、そのくらいが限界だ。




それなので、みんなが来てくれるのは

心強かった。



けど。



「ノーススターで行くから、明日の朝ね。」



と、言うNaomiの声に、少し、拍子抜けした気持ちもあったり(笑)。





夜、みんなで一緒に眠れる、なんて(笑)

修学旅行みたいなイメージを、つい想像しちゃって


わくわくしてた気分で



淋しい気持ちが、どこかに行ってしまってたのに、なんて




リサの気持ちもくるくる変わる(笑)。




でも、友達のせいで



気分転換ができた。




「さ、それじゃ、とりあえずお墓参りに行こう」と



リサは、電話を切って



海岸沿いのローカル列車で、おじいちゃんの家の方へと向かう事にした。











めぐにも、れーみぃが電話して

リサの無事を伝えて。



「なんだ。それじゃ行かなくても良かったなあ」なんて、めぐはひとりごと。





でもいいや、楽しんで来よう。




寝台特急ノーススターに、乗った事無かったし。



リサのおじさんの計らいで、列車のお手伝いをすれば


乗せてってくれる。




それも、なんとなく楽しそうだったし。





夜、列車で眠るのって

なんとなく、わくわくするような



そんな気もするし。




家族から離れて、列車で外泊なんて

したことないけど。




それも、刺激的。





リサのおじさんが一緒なら、って




お母さんも安心。






なんたって、国鉄の専務車掌さんは


列車巡査、と言って

汽車では


警察官と同じなの



それは、とっても安心だ。

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