第363話 centimental journey
ものの見方は、ひとそれぞれ。
大きな船を、碇でつなぐのは
流されないため。
危険から守ってくれているので
リサの気持ちが前向きなら
苦労をさせないように守ってくれてありがとう、と
おじいちゃんや、国鉄を支えてきてくれた
人の気持ちに
感謝こそすれ、鬱陶しいとは
思わないはずだけど
それは、もちろん、気分の問題で
人間だから、そうそう理屈で動けない時だってあるのだ。
神様だって、そうかもしれないけれど(笑)。
そんなリサを、電話のコールが呼ぶ。
「いまどこ?」と
呼ぶのは、Naomiだった。
気持ちはわかる。
どこかへ行っちゃいたい、って思うような
18歳の秋。
もう、子供みたいにしていられる時期も
終り。
でも、もうすこし
こうしていたい。
「あ、Naomi、いまね、波止場にいるの。
船見てる。」と。
その落ち着いた声で
リサの安全を気にしていた
Naomiの緊張は解ける。
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