第263話 Mini cooper S

歩きながら、バイクのところに行った

めぐたちを待っていたのは、モトローラ無線の

FMノイズだった。



ーーーーMary-Seven #3,聞こえるか、本部。



と、部長さんの声。





れーみぃは、あわててマイクを取る。




「はい、こちらMary-Seven #3、本部どうぞ。」





「れーみぃ、心配したぞ。無事か?

勤務時間は終わりだ。安全運転で戻ってこい。

部長さんの優しげな声に、れーみぃは喜ぶ。




「リサは、もう終わり?」と


れーみぃ。




リサ、頷く。



「じゃ、待ってる。一緒に帰ろう?

リサは、車?」と、れーみぃはにこにこ。



笑っているところは、やわらかな宝石のように

可愛らしい。



リサは、じゃ、待ってて、と言って

軽やかに駆けてった。




友達が待ってるって、素敵。

なんとなく、めぐは思う。




リサは、10分くらいで戻ってきて。



鉄道の制服じゃないと、とっても可愛らしい

女の子。




車は?と、Naomiが聞くと





リサは、フェンスの向こうにある

アーモンド・グリーンの

オースティン・ミニ・クーパー1275Sを


視線で追った。



「かーわいいっこい!」と

めぐは喜ぶ。



変かな?と言ったので


みんな笑った。




かわいい、とカッコイイが

くっついちゃったらしい(笑)。





四隅に小さなタイアが付いていて、

やわらかな曲線のボディ。


低くて、小さくて。


まるいヘッドライト。



かわいい小犬みたいなスタイルは

人気な、イギリスのラリーカー。










「じゃ、付いてきて?先に本部に戻らないと。」と、れーみぃはヘルメットを被って、エンジンを掛けた。


セルフスタートモータの、重々しい響きがして

MotoGuzzi1000は、爆発音を響かせる。





TR1は、軽快なエンジン音。

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