第199話  おばあちゃんと坊や



おばあちゃんと坊やは、のこのこと(笑)


ユーモラスに歩き、ルーフィのもとへ。



家の作りもそっくりなので

坊やも、べつに戸惑うこともない。






こんにちは、と


声を掛けるまでもなくMegのおばあちゃんが、畑から顔を出した。






それからは、どこの世界でも同じ(笑)


女がおしゃべりなのは、解剖学的には

脳の構造が、それに適しているからだ、と

学者は言う。



また、生物社会学者は

攻撃性の強さを、言葉の交流で緩和している、との見解である。



男は、直接攻撃してしまうので

おしゃべりにはならず、闘争になってしまう。




女同士は、子供を育てるコミュニティーがあるので

敵対はできない、それゆえ

攻撃性を、交流で緩和するとの見解である。



類人猿の隣人、たとえばカンボジアにすむチンパンジーの類などは雌同士、マッサージのようなサービス行動が観察されたりするがそれは、順位の優劣には関係がなく


その行動で、協調を約束するのだ、と


推察されている。




もともと、誰にも排他性があるし


人間なら家族がある。




なので、その排他性を発揮しないよう

ドメインを作る、つまりドメスティックな行動である。





そんな、遺伝的(笑)な理由で



女同士はおしゃべりなのである。



近年の男も、まあ攻撃すべき戦いがないので

同様になっている、と言えるのであるけれど(笑)





そんな背景で、ふたりのおばあちゃんは賑やかにおしゃべりをして。

とりあえず、坊やをおばあちゃん(こちらのね笑

に、預けて

めぐを、家に帰そうと


そういう話になった。





でもその前に、ルーフィに気持ちを聞いておきたいと、ふたりのおばあちゃんは考えた。




めぐは勿論、Megの事も

大切に思っているから、である。


最初に出会った彼女に、なぜ

恋を打ち明けたのか。



魔法使いとして、人間ではない存在なら

そんな事を言うのは、軽率じゃないか?



そういう疑問があったけど、そこは

おばあちゃん。


怒ったりはせずに、理由を聞いてみたいと

まず思ったりした。



でも、共闘するおばあちゃんも怖い(笑)けど。


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