第191話  魔法使いの孤独


魔法使いの孤独



どこかに飛ばされながら

めぐは思う。



「ルーフィさん、魔法使いって

ひとりぼっちなの?」



いまのめぐは、おばあちゃんが一緒だけど



ルーフィは、いつもひとりぼっちで

あちこち、旅をしていて。



その思い出を分かち合える人もいない。




いつも一緒に旅する人もいない。





そんな暮らしって、あたしにはムリっぽい。


と、めぐは少女らしくそう思う。




もちろん、ルーフィは男だし

それに慣れているから平気、なのだろうけれど




たいてい、想像する時って

自分の感覚で想像するから。






それで、思う。





坊やも、ひとりぼっちで。




早く、お母さんを探してあげないと...





めぐの飛ばされた先は、自分の家と

似てるけど、どこか違うMeg

の家だった。



ルーフィの居るところ。

そういうイメージで勝手に飛んできてしまった




お屋根の上で、ルーフィは

のんびりとお空を眺めているところに


めぐが落ちてきた(笑)。





受けとめてルーフィは「天使が堕ちたのかと思ったよ」と




楽しい言葉で(笑)。




でも平然としているところ、意外に

力持ちだ。





一瞬、めぐは


なにがどうなったのかわからなかったが



ルーフィに抱き留められていると分かると



「す、すっみませんん」と


言葉おかしく(笑)飛び退いた。


けど、三角屋根の上なので



下のトマト畑に落っこちそうになった(笑)

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