第151話  相対性理論と魔法


相対性理論と魔法



場所、つまり座標が

変わらないなら

時間を巻き戻すのは、そんなに

難しい話ではない。


v2=v1+atと言う

一般的な物理、運動法則そのものだ。


もともと、地球の自転に沿って

地上のものは皆、動いている。

その速度から、加速を行い

光の速度を超えれば、時間はマイナスになる。


自分自身が動いているから、時は

相対的なものだ、と言う

アルバート・アインシュタインの説は、そんなものだ。



動いているもの、例えば

近づいているパトロールカーのサイレンの音は、高い音に聞こえ


遠ざかるそれは、低い音に聞こえる


ドプラ効果、それは音が波なので

近づきながら波が発すると、波が縮んで高い音になる。




それと同じで、光も波であるから


空間上のふたつの点の距離を

光で測定し、その間を移動する時間を光速度で設定した時の

時間は、光速を超えれば縮んでゆくし


その2点が、正しく1次元的である保障はなにもない。



アインシュタイン自身も、重力場付近では光は直進しない事を認めている。



つまり、宇宙は必ず複数の重力場があるので


光は曲がっている。



その歪みを捉えると、時間も空間も4次元的に変形するのだ。





それで、距離と時間を設定した場合、そうなる。






それを設定すればいいのだ。





探偵ルーフィは(笑)そうして

計測した数値を魔法陣に書き込んだ。


歪んだ空間を利用して、時間が逆転する加速を得る。




すう、と空間が歪み

一瞬にして4次元的に、時刻が戻る。





それは成功した。






・・・・・しかし、目前に出現した

かつてのめぐの家屋敷、それをサーチしてみても、過去に纏わる

古文書のようなものは発見できず(笑)。




「エネルギーの無駄だったか。」



と、ルーフィは思う。





考えてみると、移民であったら

そのような文書を持って移動せずに

母国のどこかに置いてくるか、信頼できる所に預けてくる、かもしれない。




「荷物、あるだろうしなぁ」(笑)。




徒労であった。



推理は足だね、迷探偵(笑)。




むだ足もあるが。




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