第30話 デート、かなぁ




「はい、わかりました。でも、その日はアルバイトがある

日だと思います」と、めぐ。



断るのも悪いし、主任さんの甥御さんなら

悪い人じゃないだろうし。



映画を図書館で見るって変なデートかしら(笑)


でも、安全でいいかな。





そんなふうに、めぐは

いろいろ考えた。



オトメゴコロはフクザツだ(笑)。



ルーフィさんが好きです。



その気持ちは、変わらない。



一度に、複数の人を愛せないのも

人間としての限界、である。


生物としての機能で、赤ちゃんを育てるのは

大変なので(笑)


数年間は、それが仕事になってしまう。



なので、一度にたくさん赤ちゃんを産めないように

なっている。


わんこさんやにゃんこさんは、すぐに

赤ちゃんが歩けるので


一度に、5匹も6匹も産めて

かわいいのだけど。



でも、人間は確かに大変そうだ。




そういう訳で、誠実なダンナさんがひとり。

そういう家族が、理想らしい。



そんな事は、教わる事もないけれど

自然に、そうなっていくものだし。



ダンナさんとて、あちこちに奥さんがいて

赤ちゃんがいたら、忙しくて大変だ(笑)

お金もかかるし。




なので、合理的に出来ているのが

人間の家族、である。




天使さんや悪魔くんのように、機能がなくて

心だけで恋する、のも

自由でいいけれど。



人間としては、物足りないような気もしないでも、ない。


真剣に、ひとりの人を思ったり、思われたり。


ひとりの人を思いあったり。


そういう思い出も、あってもいいものだ。



失った恋も、美しい思い出になったり。








次の日、学校が終わるのを待ちきれなかったので

主任さんに、お池の栓をしておいてもらった。



お水がたまるまで、しばらくの辛抱(笑)



雨、降るかなー......。










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sent from W-ZERO3




自然と人間



人間の文化は、生活の中で培われたものなので

だから、ハイティーンのめぐが

すぐさま結婚して、赤ちゃんを生む訳ではないが(笑)


長い人類の歴史の中で受け継がれたものが

自然に、記憶されているのである。



記憶の一例を挙げれば、お腹が空けば

ごはんが食べたくなる。



それは、単純に体の中にある、エネルギー、例えば

糖分が減ると、それを関知して

食べたくなる、と言う仕掛けが、目覚まし時計のような

シンプルな仕掛けで動いている。



それで、お腹が空くと怒りっぽくなる、のは

狩りをしてきた頃の仕掛けが残っていて


そうして、活動して。獲物を取らせようと

仕掛けがついているのである。



お肉を食べて、おいしいと思うのも

それと同じで


お肉に含まれる化学物質を、狩りの結果

お肉と共に得たので


そう感じるだけ、である。




なので、めぐの

この時の気持ちも、自然に生まれたもの、つまり

生き物の摂理に裏付けられているもの、で

あったりもするが


もちろん、本人の知る由もない。





もちろん、男の子にも

そうした背景はある。



かわいい、と思う女の子を

大切にしたい、幸せにしてあげたいと思う心を

齎すものが


ルーフィが魔法で、政治家に投与した

オキシトシンである。



その、女の子を守るために

外的から守る訳だし


時には、恋人を奪おうとする男と

戦う事も、あったりもする。



それは攻撃だけれども、必然なので

次元が歪む事はない。



目の前にある事象、3次元だから。

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