作品解説/歴史考察

【西涼女侠伝】「江湖」について思う事を

▼西涼女侠伝

https://kakuyomu.jp/works/16816452218737394790




 武侠小説ではお馴染みの言い回しである「江湖」


 自作の文中では「よのなか」と意訳のルビを入れているが、ニュアンスとしては民間、世間一般、渡世とかにあたり、特に「官(権力)に属さない人々」や「官に操られない世論」など、反権力のニュアンスも強い。


 異民族に支配される事も多い中華では、異民族の建てた王朝に仕える事は漢民族への裏切り(漢奸)と蔑まれる背景がある。

 そういう「反権力=誇り高き愛国者」という時期に作られた言葉だと推定される。


 江湖という言葉自体が長江と洞庭湖から取られ、転じてその水運を利用する人々の繋がりを意味すると言うから、金や元に圧迫されていた南宋の頃に生まれた言葉か、もっと古ければ南北朝時代の南朝で使われた可能性もあるが…、いずれにしても


 後 漢 時 代 に は 無 い よ な ぁ


 と自作で使った後に思うのだった。

 全く後悔はしてないし、修正もしないけど!w

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