自己紹介

里見律

第1話

自己紹介というのは自己のほかに他者がいて初めて成立すると思うのだが、エッセイを書くなら自分のキャラ付けをしなければと思って、書いている。


 これからあげていく私の文章はだれが読むかわからないし誰も読まないかもしれない。読む人がいなければ自己紹介は必要ないかな。でももし読んでくれる人がいたならば、とも思う。自意識過剰の表れでもあるし、たまたま出会えた人への礼儀でもあるかもしれない。でもこれを開いて文字を追ってくれている読者は私にとって特別な意味を持つ人間であることは確かだ。




 前置きがかなり長くなってしまった。


 私は2020年度現在、高校一年生をやっている。いわゆる「華のJK」というやつ。しかし「華」というのは名ばかりで、格段華やかな日常を送っているわけではない。タピオカはそこまでおいしくないと思うし、ティックトックは未知領域である。ただの眼鏡のガリ勉をやっている。


 スクールカーストの属域は「圏外」だと自負している。いわゆる「上位」は照度が高すぎて眼球に悪いし、しかし自分で「下位」だと自称するほど卑下もしていない。よって「圏外」である。実際クラスメイトは優しいので誰とでも話そうと思えば話せる。大体イケメン男子高校生とはこの三年間しか合法的に会話できないのだから、接触しないほうが損だということだ。


 話がそれた。


 みなさんうすうすお気づきの通り、私はオタクである。厳密にいうとオタク気質である。つい一か月ほど前に三年間追い続けたアイドルグループのファンをやめた。このことについてはまた別枠で書こうと思うが、「元」ドルオタである。最近は次元を1次元下げて2Dの世界に入りかけているところである。流れるようなオタク移行に母は「速い…」と一言だけ言っていた。


 そして早めに言っておくが、腐ってもいる。少し。あくまで少しだ。受け付けない方はここでグッバイ。しかし一言だけ、聞いてほしい。性別関係なく、ヒトを愛することは美しいと作品は教えてくれる。私は同性愛を好んで読むというよりは、BL作品の純愛ものに心を動かされたから腐女子なるものをやっているのだ。あまり毛嫌いせず、この世界をのぞくのもおすすめだ。


 あと、がり勉でお察しの通り、体育はできない。筆記で取っているのでかろうじて評定4だ。項目ごとにABCがつけられる成績表で、Aが軒並みそろう中「実技」の欄でBが堂々と私を嘲け笑っていることしばしば。最初は家族も笑ってはいたものの、だんだん「だろうね」という雰囲気になっていて、非常にいたたまれない。


 しかしその分、読書が好きだ。こうやってカクヨムを始めてみたのは書くことが好きだからだ。あわよくばネットの大海で誰かに読んでほしいという淡い期待もある。もしここまで自己紹介を読んでくださっているなら、本当にありがたい。感謝申し上げる。ありがとう。




 以上で自己紹介終了である。他にも書きたいことはあったのだが長くなりそうなのでここでやめておく。ではまた。



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自己紹介 里見律 @satomisan

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