春より青い
心について
誰かが空のよう、と
言ってくれたと思う
おおらかで
やさしく
笑顔でいて
澄み切った青空に似ている、と
余計なものがなく
眩しくもなく
くらむほどでもない
ただただ
青い
どの青だ
そう聞いたことがある
笑われたと、思う
くすくすと
手を口にやり
ほころぶ顔を隠して
気にするところは、そこ?
と、言われた
ぜーんぶ
大きく腕を広げて
今の空を指し、春夏秋冬すべての
青、と言われたと思う
曇りは? 雨は? 雪は?
疑問を口にはしなかった
当の本人が楽しそうに笑うから
まあ、いいか、と思った
青い、青い空の心らしい
もう尋ねても答えはでないが
遠いどこかで空を見上げて
思い出してはくれないか、と
いつも、いつも
雲一つない空を見上げれば
そう思っている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます