春より青い

心について

誰かが空のよう、と

言ってくれたと思う

おおらかで

やさしく

笑顔でいて

澄み切った青空に似ている、と

余計なものがなく

眩しくもなく

くらむほどでもない

ただただ

青い


どの青だ

そう聞いたことがある

笑われたと、思う

くすくすと

手を口にやり

ほころぶ顔を隠して

気にするところは、そこ?

と、言われた


ぜーんぶ

大きく腕を広げて

今の空を指し、春夏秋冬すべての

青、と言われたと思う

曇りは? 雨は? 雪は?

疑問を口にはしなかった

当の本人が楽しそうに笑うから

まあ、いいか、と思った


青い、青い空の心らしい

もう尋ねても答えはでないが

遠いどこかで空を見上げて

思い出してはくれないか、と

いつも、いつも

雲一つない空を見上げれば

そう思っている

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