99%の目標と1%の夢

@roisi61

第1話 俺って誰だ?

「はぁ・・・」


今日も同じことの繰り返し、朝起きて、学校行って、帰ってそして寝て。

その繰り返し。もうそんな日常は飽きた。なにか面白い事、非現実的なことは起きないだろうか?そんな風に考えていた。そして俺はまた学校に行く。今日は朝から倦怠感がすごかった。「あぁ、授業だりぃな」。そう思いながら教室で頬杖をついていた。そうだ、非現実的なことが起きないんなら、自分で起こせばいい。しかし、どうやってやればいいかわかんない。とにかく、俺は授業をサボることにした。

廊下を歩き、玄関で靴を履き替え、外に出る。そのとき、背後から声がした。

「どこに行くのよ。響(ひびき)。まさか、真面目なアンタがさぼりなわけないよね?」

「サボりだが、何か問題か?」

「問題大ありに決まってるでしょ!」

「・・・はぁ、うっせぇな。どこに行こうと勝手だろ」

「いいや、勝手じゃない。生徒会長としてそれは認められない」

今話しかけてる奴は、如月沙羅(きさらぎさら)。俺の通ってる学校の生徒会長だ。

「認めるも何も、その権利はお前にはねぇんだよ」

「あら、残念。私には生徒会長としての信頼や権限がある。私が学校に報告したら、アンタどうなるでしょうねぇ~。」

沙羅は勝ち誇ったような顔でこっちを見てくる。はっきり言う。ウザイ。

「別に一回さぼっただけでどうとでもならねぇよ」

「あっそ、なら勝手にすれば。私は知らないから」

はぁ、やっと面倒な奴が消えた。よし、家に帰るか。そう思った瞬間。

「あ、あの。すみません」はぁ、また面倒な奴が現れたよ。

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