第二回 交わる想いと、その企みと。


 ――そして日がない。

 ゾロ目企画の三月三日まで、もう時も迫っているのだから……



 ボクッ娘は何人いる?

 僕を含め、梨花りかも一人称が『僕』なの。


 とある社会現象を起こしたアニメなら、シンクロ率で表現する。世に出る前は、お母さんのお腹の中に一緒にいた。人の形をする前から……スープ状に溶け込んでいた頃からなら、そのシンクロ率は四百を超えていたのでは? って感じだね。


 なら、お互いの匂いも、体温も、一番身近にある。……だからこそ梨花も僕と同じ。去年も共に迎えたこの企画。今年も迎えた。三のゾロ目になって。



 そこで連想するもの。それは、

 やっぱり『ひなまつり』……同じお家で、梨花と一緒の大イベント。


 そう思っているとね、梨花は言うの。


「その前に、可奈かなからサプライズがあるみたいだよ。

 三月三日の三時三十三分。三が六つ揃った時に一斉送信するの『書くと読む』に。ロマンあふれるポエムを描こうって。お題はね、お空を眺めるといいって。ビックリする光景がそこにあるから……何かって? それは見てのお楽しみだって」


 そう結ぶの。


 可奈が好きなものがヒント。……それはお星様。『書くと読む』のお星様は僕らも大好きだけれど、天体観測のお星様ということで。プラネタリウムも大好物だそうだ。



 それから、ポエム……

 僕は初めてで、梨花も。


 でも、もう一人いるの。同じ星野ほしの




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