元カノ・リベンジ
@comiccccccccccccc
第1話 安易に扉開く前に相手を確認しようって話
やっとだ。やっとあの街を離れられる!!
忌まわしい記憶がこびりついた土地を離れる決心をした俺はそんな感慨だった。
思い立ってからの行動は早かった。居心地がよく3食規則正しい食事が出てくる実家を出ようと決め、通う予定の大学にできるだけ近い次の自分の城(賃貸だけど)を速攻で探した俺は、母親と最愛の妹に心配されながらもアパートに転がり込んだ。
勿論一人暮らしへの憧れも多分にあったが、何よりあそこから離れられるのが嬉しいのだ。
実家にいた時から自分の部屋のものはできる限り自分好みになるよう揃えていたし、それを丸々運べば済んだ。あとは食器類や不足している日用品の買い出しと荷解きが必要だが、感動に打ち震えている今は後回しだ。
とりあえず今日の晩飯は何にしようか。
・・・肉だな!間違いなく肉だ!なんて考えているとインターホンが鳴った。
あっ、そういえば挨拶回りのための菓子折りとか買う必要ってあるのか?よくわからん・・・。
相手を待たせるのも駄目なのではーいと声を上げてドアを開ける。次の瞬間、驚愕した。
そこにいたのは綺麗な黒髪ロングに、少し低めの身長に比例するように小さな顔。パーツの位置も形も100人が見て99人は
「かっわいい〜!」って思うような美人。
残り1人はB専だろう。
俺が驚いたのはそんな美少女がいたからではなく、見覚えがあったから。
「久しぶりだね、隼人」
微笑みをたたえてそいつは言った。
ーーー俺の引っ越しを決めた原因が引っ越し先にやってきた。
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