第2話

「ねぇ、ちょっときてくれる?」

放課後にそう言ったのは黒山さんだった。私は、拒む気力もなくついていった。

ついたのは屋上。

何かされるのだろうか、怖い。

「あんた、そろそろ引きこもりなさいよ」

そう言葉を発したのは緑山さんだった。

その直後、お腹に激痛が走った。緑山さんに殴られたのだ。それを合図にするように緑山さんの仲間たちも私を殴ったり、蹴ったりしてくる、

ドカッ、ボコッ、ガンッ

鈍い音が屋上に響き渡る。

30分ほど殴られ、蹴られ続けた。

「明日こそ引きこもってくれるのを楽しみにしてるわ。」

そう言って緑山さんたちは帰っていった。

何で私がこんな目に…

「もう、いいや。」

私は誰もいない屋上でそっとつぶやいた。

そして、屋上の柵に手をかけて身を乗り出し、地面を…蹴った。体が落下していく。

「きゃあーーーーーーーー」

そんな声が聞こえてきた。

私にはそんなのどうでも良かった。

体に強い衝撃が来たと同時に私の意識は途絶えた。

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