第6話 4月10日朝
朝は嫌いだ。気持ちよく毛布にくるまっているのに何が悲しくて起きて学校に行かねばならんのだ。まぁ腹も減ってきたしそろそろ起きるか。
俺の家は一軒家で2階建て、俺の部屋兼寝室は2階にある。朝飯を食べるために1階のリビングへ降りていくと妹の未央に声をかけられた。
「外で結衣ちゃん待ってるよ」
は?
ゑ?
ゑ?どういうこと?
「なんで?なんで結衣が家の前にいんの?」
「知らな〜い」
俺は朝飯も食わず家の外に出た。
「あっ!翔!」
「ど、どうした結衣?こんなに朝早くから」
「えっと…翔と一緒に学校に行きたくて‼︎」
「えっ」
「……」
「……」
「やっぱり翔は私と一緒に学校行くのがヤなの?」
「いやいや!そんなことはない!一緒に行こう!準備してくるから待っててくれ!」
「うん、嬉しい!待ってるね!」
この後俺がソファで悶えていて妹に「何してんの?」と言われてしまったことは秘密である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます