第二話 告白
「俺は、ことりの事が好きだ!
付き合ってください!」
「えっ?」
私、初夏ことりは、翼飛鳥に告白をされていた
翼飛鳥は、小学校の同級生
小学校の時から、飛鳥はモテていた
ここは、桜ヶ丘中学校の屋上に繋がる階段
誰もいないここで、飛鳥の声が響き、なぜかドキドキと心臓の鼓動が速く動く
なんで?
「ダメ?」
と飛鳥が言う
そんな可愛い顔で見ないで
こっちも恥ずかしくなるよ
「なんで、私なの?
他の子も可愛いのに
私のどこに惹かれたの?」
と私が聞く
他の子は可愛い
瞳の形が丸い子やキリッとしている子、髪の色が綺麗な子、性格が優しい子などいろんな子がいる
でも、比べて私は、眼鏡をかけ、髪は結ばず、少しボサボサ
そんな私に告白をしてくる飛鳥は、私のどこに惹かれたのだろう?
「優しい
瞳や髪の色が綺麗
あと・・・」
最後のところは、飛鳥が小さな声で言ったから、聞き取れなかった
「あと、なんだって?」
と私が聞き返す
そしたら
「可愛い」
と小さな声で言う
どこが可愛いの?
「友達からでもいいから、お願いします」
と飛鳥が良い、ペコリとお辞儀をする
そこまで、言われちゃうと断りづらい
「友達からならいいですよ
よろしくお願いします」
と言い、私もお辞儀をする
「ありがとう
じゃあ、今日の放課後、空いてる?」
飛鳥が聞く
今日の放課後
確か、空いていた気がする
「いいですよ
今日の放課後ですね
どこに集合しますか?」
「じゃあ、桜ヶ丘公園でいい?」
「いいですよ」
どこからか、曲が聴こえてくる
この曲は、日本の国歌
下校をしましょうを伝えるために流しているのだ
帰らなくちゃ
「一緒に帰ろう
ことり」
えっ
一緒に帰ろう?
「いいですけど、なぜですか?」
「一緒にいたいから」
私は、この一言で顔が熱くなった
「いいですよ
帰りましょう」
私は、飛鳥と一緒に帰ることにした
心臓は、ドキドキと速く鼓動をうっていた
自分の心臓の音がうるさい
飛鳥にも聴こえてるんじゃないかな、と思うと恥ずかしくなってさっきよりも顔が熱くなった気がする
こんな感じじゃあ、心臓が保たないよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます