第30話 肇くんとウォークマン
肇くんは、6組だったかな、ドラマーで。いつもスティックを持って何かを叩いている
面白い奴。
彼が、ウォークマンを買ってきた。
出たばかり。
「いい音だー。」と、喜んで喜んで。
僕は、少年らしく「普通のテレコの音」だと。
まあ、ちょっと突っ張るのが少年(^^)。
肇は「そんなことないよ、いい音だよ」
そこに居たカニクリ(本名はありふれてるので、カニクリが浸透)が
「いや、タマはミミが肥えてるから」この頃、こういう言い方が流行っていた。
オーディオ趣味の人を、こういう。
肇は「そっか」と。
こんな風に、うまーく収まるのが当時だった。
でもまあ、そうでもない事もあって・・・・。
軽音の女の子が、ラナウェイズをライブで演りたいと言って。
「あの衣装」がNGだと・・・(そりゃそうだ)。
見たかったけど(笑)。
バンドの子(ポニーティル、ってバンドだった)は、止む無く
制服でライブ。(まあ、そうだよね)。
そんなこともあった。
僕とか、智治とかは・・・掃除当番から逃げるので
ラナウェイズと言われていた(笑)。
僕は部費も払わないので、軽音部からも逃げた(^^)。
カネがなかっただけだが。
♪らなうぇい、らなうぇい♪
・・・あ、これはクリスタルキングか。(^^;
なはは。
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