第15話 理佳ちゃん



VWのエンジンを掛けて。


ばたばたばた・・・・と、面白い音。


「羽ばたきみたいね」と、マサエちゃん。


「ビートがあります」と、靖子さん。



走り出そうとすると、エンジンの回転が少し下がって


ひゅるひゅる・・・・どっ、どどどどど・・・、ばたばた。




「生きてるみたいです」と、陽子さん。


運転席にうららさん、礼子さん。

2列目左に僕、隣に陽子さん、玲子さん。

3列目にマサエちゃん、靖子さん。


なんとなくこうなる。


「ギアの唸りですね、ひゅるひゅる、と言うのは。回転が下がって、クランクに

力が掛かるから、どっ、どっどどど、って、ちょっと苦しくなって。


勢いがついて、ばたばた。」と、僕が言うと


「よく分かるね」と、うららさん。



「はい、自分でエンジンを分解したり、整備したり。改造したりすると。

感じますね。楽器を吹く時に、聞いた音と指使いが合う、みたいに。」




と、僕が言うと


マサエちゃんは「ジャズっぽいね、それ」


靖子さんは「クラシックでも譜面の指示があると、そうですね『自由に』って書いてある時

困るんですけど」と、ちょっとはにかみながら。


うららさんは「抽象画、みたいな感じかなー。印象派か。音ってそうよね。

ジャズは意味っていうか、感じる音楽だもん。絵も描けそうね、町野くん」




「いやー、マンガは描いてたけど」と言うと


マサエちゃん「マンガ描いてー。面白いの」と。



僕もギャグマンガは大好きなので「はい。なんか思いついたら。」と。



アメニティ青池に着くと、電灯が点いていて。



「いいですね、灯りのあるところに帰るの」と、言うと


「そう。ご飯作んなくていいし」と、うららさん。


「ホンネでそう」と、礼子さん。


「女らしく、なんてね。カッコつけなくていいもの」と、玲子さん。


「オートバイでね、男の子たちとツーリングする時も

女だから、なんてあんまり考えないけど、自然に女らしいね。


着飾ったパーティー、みたいな所だと・・・なんていうか、闘争心みたいで

『わたし、1番!』みたいな気持っていうか」と、礼子さん。




「そういうの、あるね」と、うららさん。「だから、きょうは男の子がいるから

みんな女らしい。」と、にこにこ。


「普段はそうじゃないんですか?」と聞くと


「そーよー。怖いわよ。いびきはかくし、屁はするし、喧嘩はするし。

意地悪はするし」と、うららさん。


わはは、とみんな笑って。


「うそうそ、うそだからね」と、うららさん。



「なんか、ギャグだと思ってた」と、僕。



「なんで?」と、マサエちゃん。



「だって、そういう顔してないもの」と、僕が言うと



「んー。キミは鋭い。やっぱ、心理学者になるべきね。理系なんじゃない?

感じ方」と、うららさん。



「・・・・一応、学校は進学コースなんですけど・・・そういう意識無かったな」

と、僕。




VWバスを、バックしてパーキングに入れる。



バックギアは、ちょっと入りにくいみたい。


シフト・リンケージが長いから。



「シフトを端に寄せて、エンジンの回転が下がってからだと楽だと思います」と

言うと



かちゃり。


ギアが入った。


「よく判るね」と、うららさんは驚く。



「はい。エンジンは揺れるので。車体につながってるシフトと位置がずれるから。」



と言うと



「キミはやっぱ理系だなぁ。エンジニア向きかも。」とうららさん。



「はい、エンジンくらいなら・・・。」と、僕。




「なんでも出来る子、ね」と、礼子さん。



「陽子ちゃんはいい子めっけたね」と、玲子さん。



陽子さんは、いえいえ。。。と静か。


バスからみんな降りて。玄関は開いてて「ただいまー。」



寮母さんかな、穏やかそうな農家のおばさん、のような感じの人が

「おかえり。ご飯できてるよ。」と、にこにこ。


割烹着、でも洋服で。

三角巾。


給食のおばさん、かなー。そんな感じ。


「あら、男の子、弟さん?」と、おばさん。



「はい、陽子さんのカレシ」と、うららさん。



おばさんは「あーれ。かわいいカレシね。ほほ」と、にこにこ。


とことことこ・・・と、キッチンの方へ歩いていった。


「大丈夫かなぁ」と、僕が言うと


「平気よ。キミだったら」と、うららさん。







「あなた、ごはんにする?おふろにする?」と

マサエちゃんは、僕のそばに来て。


ソバージュ・ヘアからいい香りがして。

近くに来ると、女の子らしい感じで

アニメキャラクターじゃないな。と思う。


大きな丸眼鏡が少し下がって

瞳は丸い。


意外と官能的なボディで、ドキドキした。



「それは陽子ちゃんのセリフでしょ?」と、玲子さん。



陽子さんは「え、あ、その・・・。」含羞。


そういえば、去年の夏にそんな事して遊んだっけ。


陽子さんも思い出しているのかな、なんて思う。




「ははは、先にご飯にしよ!ね。おばちゃんも居るし。

おばちゃーん、メシメシ!」と、うららさん。



ダイニングに8人だと、ちょっと狭いかなー、なんて感じだけど。


「普段は6人なんだけど、みんなバラバラだから、時間」と。礼子さん。



「で、きょうはおばちゃんも呼んだから、ね、おばちゃん」と、うららさん。


おばちゃんは、三角巾を取って「ありがとねー。」と。にこにこ。



ご飯は和風。


里芋の煮ころがし。

がんもの煮もの。


お刺身。


茹で野菜のサラダ。


ショートバスタのオランデーズ・ソース和え。


ショートケーキ。

シュークリーム。



スパークリング・アップル。



「豪華だなぁ」と、僕はにっこり。



「お客さんが来たから、ちょっと洋食を足してみたの。」と、おばちゃんは

夏みかんを剥いて、皮の上に載せて、出してくれた。



そういう、手作りの感じがとっても温かみがあって、いいなぁ。と思う。


「さ、頂きましょ?」と、うららさん。




「絵は進んでる?」と、礼子さんはうららさんに。


「うん、ぼちぼち。でもまあ、夏休みの課題だし。まだ7月だもん。」と。


「陽子ちゃんは?」と。うららさん。


「わたしは・・・まあ、だいたい」


スズちゃんは?と、うららさん。



「うん、私はそこそこ。まあ、写実だから。」と。




「まあ、勉強って言っても趣味だしね、私らのは」と、うららさんは笑った。



「町野くんは夏休みの宿題ってあるの?」と、礼子さん。



「え、あるけど・・まあ、高校2年ってそんなに・・・。だいたいやっちゃった。」と言うと


「勉強できるんだねー。」と、マサエちゃん。



「そうでもないです。高校をレベル落としたから、後のこと考えて。」と僕。


「へえ、どうして?」と、うららさん。


「バイトしながら行く事にしてたから。奨学金があるなんて知らなかったし。」と僕。



中学3年の時、父が病気になったから、なんて話はしなかった(笑)。



「その時知ってればさー。こっちの高校にこれたかも。」って、マサエちゃんは言う。



でも、うららさんは「まあ、バイト先で陽子ちゃんと知り合って、それでこうなったんだし。」と

言うと


「そうだった」と、マサエちゃん。にっこり。


ははは、と、みんな笑う。



「どうして陽子ちゃんと知り合ったワケ?」と、礼子さん。



「・・・なんとなく。」と、僕は思い返すと

特にキッカケらしいものは無かった。


「最初に逢ったのは、バイト先の廊下ですれ違って。


優しそうなお姉さんだなーって思って、見たら。


「陽子ちゃんがナンパしたのね」と、玲子さん。


陽子さんは違う違う、と手を振って。


頬が赤い。




「キミが見たら、陽子ちゃんはどうしたの?」と、うららさん。



「・・・にっこり、微笑んでくれて。」と、僕が言うと



「そーれは、モーションだなぁ、ラブモーション」と、玲子さん。



陽子さんは違う違うと、手を振る。


「ふつうに挨拶しただけ」


おばちゃんも楽しそう。



マサエちゃんは「じゃ、最初っからラブラブだったんだ!」と、にこにこ。



「・・・そうなるんですか?」と僕は判らない。



「そうよ。嫌いな奴に微笑んだりしないもの」と、礼子さん。



「・・・なるほど・・・。」と、僕はなんとなく。そうかな、と思う。



陽子さんは真っ赤になって俯く。


「じゃいいじゃない。ラブラブで。喧嘩は無いの?」と聞くので



「・・・ないかなぁ。だいたい、遠いし・・あ、手紙ではあったな。」と僕が言うと


陽子さんが「やめてね」と、恥かしそうに。



「じゃ、止めます」と、僕が言うと



一同「つまんなーい」。



と言うから・・・。じゃ、言っていい?と、僕が言うと


陽子さんは「ダメ」。



「ダメだそうですから」と、僕。



「みなさんは、ボーイフレンドとか居ないんですか?」と僕は尋ねると


「今はいないわね」と、うららさん。


「右同じ」と、礼子さん。


以下同文(笑)。



「みんなモテそうだけど」と、僕が言うと



「キミみたいないい男が減ってるし、大体いいのは売れてるから。

陽子ちゃんが早々と「売約済み」にしちゃったくらいで」と言うと


陽子さんはまた、違う違うと(笑)。



「陽子ちゃんは年下好みなの?」と、おばちゃん。


「どちらかと言うと、上」と、陽子さん。


「ねえ、私達の話はやめましょうよー」と、陽子さん、口調が砕ける(笑)。








「話はそのくらいで、食べよう?」と、うららさん。


「じゃ、まずは乾杯から。」と。


スパークリングで。



「うららさんたちは、お酒でもいいんでしょ?」と僕が聞くと


うららさんはかぶりを振り「明日は仕事だもん。それにさ・・酒が入ると危ないし」


と、言うと


礼子さんは笑った。「特にね、若手は危ない」



「若手って・・・靖子さんとかですか?」


と、言うと、靖子さんはいえいえ、と、平手を振る。



「ま、何れそのうち分かるだろ。じゃ、かんぱーい。」と


うららさん。


スパークリングは、ちょっとお酒の匂いがするような感じで

僕は、少し酔ったみたい。


「町野君、顔赤いね。」とマサエちゃん。


席が隣だったから。


僕は角で、隣がマサエちゃん。

角のむこうが靖子さん。

その向こうが陽子さん。

反対の角に、おばちゃん。

隣、レイコシスターズ(笑)。


そういう感じなので、マサエちゃんが一番近く。



「お酒、だめなの?」と、靖子さん。


僕は頷く。「かっこつけで飲んだりするけど、美味しいと思ったこと無い」



玲子さんはスパークリングのラベルを見て「これ・・・アルコール入ってないけどね。」




おばちゃんは「ああ、なんかお酒っぽいね、でも」と。


りんご酒の気が抜けたものらしい(笑)。それを炭酸で割った、とか。



「そう。向こうのお店でバーベキューパーティがあった時、飲まされて

酔って。カンフーの真似したら、倒れちゃって。」と、僕は去年の夏の話をした。


陽子さんは微笑んでいる。



「それで、青物の冷蔵庫で寝てて。出てきたら陽子さんが「だめじゃない、お酒のんじゃ」




「いいお姉さん。」と、玲子さん。


陽子さんは恥かしそう。



「でもねー、女のそういうのが怖いのよー。」とうららさん。



「そそ、引っかかったら終わり・・・あ、もう終わりだ!」と、礼子さんが言うので


みんな、ははは、と、笑った。



「それで引っかかっちゃったんだ」と、マサエちゃん。



「私達の話はやめましょうよーぉ」と、陽子さん。

頬が赤い。



「あ、そうね。ごめんごめん。だってね。町野くんが」と、うららさん。


「タマでいいです。」と、僕が言うと


「じゃ、タマちゃんでいいか。なーんか高貴な感じするのよね、タマちゃんって

感じじゃなくて。」と、うららさん。


「陽子ちゃんにはもったいない。」と、礼子さん。


みんな、笑う。




「タマちゃん、育ちがいいものね。」と、玲子さん。


「いえ、家は貧乏だし。借金もあるし。」と、僕が言うと


「そーいうんじゃなくってね。暮らしがどうでも、気持がね。いい子。」と。礼子さん。




僕は、よくわからないけど。



「だから、可愛がってあげたいの。お姉さんとしては、ね、陽子ちゃん?」



と、うららさんが言うので


陽子さんは、ちょっと詰まった。



わはは、と、みんな笑う。



「私達も可愛がってあげたいなー、って思うもの。酷い目に遭わない様に

見守らないと、って思う」と、うららさん。



「猫みたいですしね、タマだし。」と僕が言うと


みんな、楽しそうに笑う。



「男の子って、もうちょっと乱暴だもんね、勝手になんかしたがるし。

タマちゃんはおとなしいから。」と、礼子さん。




「そう、母がなんでも決めたがるんです。僕は病弱だったので、それもあるんだけど。


家に居ると、ちょっと煩くて困るんで。」と僕が言うと


おばちゃんが「そういうもんだね。子離れがね。母親ってね。難しい。」と。



「両親はちょっと限度が無くて。兄が高校へ行くんで、横浜に越したんですけど

年中『帰って来い、帰って来い』って、寮に電話掛けて。土曜になると迎えに

行ったりして。」


と言うと。



おばちゃん「お兄ちゃんも可愛かったんだろね。それで、こんなにいい子に育った。」





「それを、陽子ちゃんが持ってった・・・となると。これは大変ね。嫁姑バトル」と

マサエちゃん。



「マサエちゃんの発想は昼メロみたいね」と、玲子さん。


「そうかぁ、あはは。良く見てたし、朝帰りして寝てて」と、マサエちゃんは

包み隠さず。



「そんなに朝帰りしてたの?」と、僕が聞くと


マサエちゃんは「うん、まあ・・悪いアソビはしてないけど。家に帰りたくなくて。

ちょうどタマちゃんくらいの時」


「それでしっかりしてるんですね」と、僕が言うと


「そう見える?」と、マサエちゃん。



「うん、なんとなく・・・ほっといても、自分で護身は出来る人、って言うか。」



「鋭いねぇ、やっぱ。キミはさ、芸術よっかそっちに向いてるよ。心理学者とか。

カウンセラー。占い師。」

と、うららさん。



「占いは、好きで。占い師の人に見てもらった事があって。

『キミは、堅気は無理だ。ヤクザか、ミュージシャンだったら成功する。占い師になる?』って

言われました。」と僕が言うと



「そうねー。おじいちゃんがお坊さんだと、そっちだよね。」と、うららさん。



「サラリーマンってね。結構ヘンな人もいるから。」と、玲子さん。



「まあ、それで皆さんはスペシャリストになった、と。」と僕。



「上手く纏めたなぁ」と、うららさん。




ご飯をたくさん食べて。

「さ、片付けよ」と、うららさん。


「ありがとね。」と、おばちゃん。



「いいのよー。いつもご飯作ってくれてありがと。夏みかん美味しかった。」と

玲子さん。


僕も「はい。心がこもってるな、って思った。ご馳走さまでした。」



おばちゃん、にこにこ。



ユースホステルみたいに、いつも

自分の食器は洗ってるらしいけど

きょうはみんな一緒だから、お鍋とかお釜とか。


「明日の朝のご飯はジャーにあるし・・。と。」うららさんは点検。


「朝は自分でするんですか?」と。


「そう、そんなに甘えられないし。時間はバラバラだし。

まあ、お料理のね、お釜とかお鍋は

後で洗ってもらうけど。」と、うららさん。



「明日もみんな、バラバラですか?」と、聞くと



「・・・どうだったかなぁ。でも、みんな休みじゃないと思う。

学校行ってから仕事の人も居るし。朝から仕事の人も。それぞれ。」と

玲子さん。


「すみませんでした、お邪魔しちゃって。」と、言うと


うららさんは「ううん、会えて良かった。いい子で。安心。さあ・・これからお風呂ね。


一緒にはいろ?お姉さんが洗ってあげる。おちんちん。」と。


にかっ。




いいですいいです。と、僕は手を振った。



みんなも笑う。





「そうだ、おばさん、 橋本さんの家って知ってます?」

僕は、理佳ちゃんの家の辺りの事を尋ねてみた。



おばさんは「さあ、橋本さん・・・?って一杯あるから。どこの橋本さん?」



「ずっと農家で、後継ぎが居なくなって空き家になってて。

最近、青森から女の子が越してきて、ひとりで住んでるって。」



おばちゃんは「・・・ああ、山の方かな。大学の近所の。」と。



「そうかもしれないです。」と、僕。



「ひろい田んぼがまだ、そのままだね。手入れしないとダメになっちゃうね。

・・・そうそう、ひとり暮しの女の子ね。お姉さんが居るみたいね。

少し前、お姉さんが住んでたみたい。えーと、理沙ちゃんだったか。」



「そうなんですね」と僕が言うと



「気になるの?」と、マサエちゃん。



僕は「うん、だってさ、女の子のひとりで、周り大丈夫かなって。」



「優しいね。」と、靖子さん。



「まあ、でも、安全みたいね。今の話だと。」と、僕が言うと


おばちゃんは「なーんでも、あの娘はドラムを叩いてるんで。あれじゃあ

泥棒も来れないね。はは。ぶっ飛ばされそうだし。

お姉さんもドラマーだったって。」





「防犯対策ドラムか。」と、僕は笑った。



「そういう音楽もあるのね」と、マサエちゃん。ははは、と笑った。




「激しいドラムかな。ジョン・ボーナムみたいな」と、礼子さん。



「理佳ちゃんは、スティーヴ・ガッドみたいでしたね。」と僕。


「力強いね、でも」と、礼子さん。



「はい、青森だな、って思いましたね。なんか」


「面白い喩え」と、靖子さん。


「僕も、父方は東北なので。小学生の頃は夏になると青森に

避暑に行ってた」と、僕が言うと



「いいなぁ、避暑って。ハイソー。」って玲子さん。



「そんなことないですよ」と、僕。笑って。


「だから、夏休みって大好きでした。夜行列車に乗って、青森まで行って。

蒸気機関車見て、乗って。7月20日が楽しみで。」



「そういうの、分かるな。」と、靖子さん。


「そうですね。」と、僕。





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