第2話 稔くん

中学の頃、カーグラフィックと言う雑誌で

XL250の事を「ロードバイクとして乗ると、往年のビッグシングルを連想する」とか。


その並び記事に載ってたの。


免許取り立てで400は怖いし、第一買えないし。



そう思って。


その頃、北高は125までは通学OKだったんで


北高を受験したのも、それで。


だけど、あっさりと通学がダメに(笑)。



でもCB125JXは、綺麗なバイクで

いいなぁ。


そんなふうに思ってた。



学校帰りにある自転車屋さんに

「CB125JXのカタログください」と

言ったけど、無くて。



「カタログは、わたしらが買うんだよ、いつ来るか、なんて知らない」


と言う嘘を付いて追い払われたり(笑)



単気筒ってどんなんだろ。


そう思って想像しながら、

僕は自転車で。




尤も、二年生になる頃にSR400が出て、

シングル・ロードスポーツって一般的になるんだけど。


この時はそんなふうには思っていなかった。


お昼休み。めいめいにご飯。


この学校は食堂がないけれど、代わりに購買で食べ物が買えて。

みんな、パンとかお菓子とか買っていた。


ミルクやジュースの販売機もあった。


南校舎と北校舎をつないでいる回廊、二階だけれども

その下が購買だった。


お昼になると、わんさかと生徒が沸いてくる。


僕は、まあ、とりあえずお弁当を持ってきていて。

それを、自分の席で食べていた。

中庭に面した、後ろから二番目。

でもまあ、自分の席で食べなくても別にいい。



稔くんが牛乳のパックと、やきそばパンを持って。


「ああ、ここか」と、僕の前の席に座って。



すりガラスにシャープペンシルでjeffbeck、と書いた。



「そんなに好きなの」と、僕が言うと



「ああ、カッコイイもんな。ギターさ。君はさ、ギターどんなの?」


と、聴くから、フォークギターとガットと言うと


彼「ガットは渋いー。あれ、なんかな。」と、にっこり。



僕も、そっかな、と笑った。



「さっきさ、バイト許可貰ってきた。」と言うと


稔くんは「まじめだな。みんな、黙ってやってる」と。



なんだそうなんだ。とは思ったけど

せっかく入った高校で、ヘンなことになってもなぁ、と。



実際、父が働けなくなったので

兄が代わりに働いて、高校の入学金(僅かだが)を

出してくれた。


だから、バイトして返したかった。

それもある。



「なんで、働くの」と、稔くんが言うから


そのことを言うと「うん。働くのはいい。僕もね、働きたかったんだ」と


ちょっと真面目な顔になった。


親父さんが進学させた、と言う事らしい。

でも県立に入れるんだから、勉強はそこそこ出来るタイプの稔くん。


優しいし、尖ってない。

モテそうだなぁ、そう思った。



あんまり、中学のクラスメイトは高校には来なかったようで

僕も同じく、いつも

割とひとりでいる。


jeffbeckが似合う。そんな感じ。


彼は、ミルクのパックを畳んで

「良かったら、きょうでも来なよ、家」


と言うから、僕も「うん、そうする」



中庭を渡る風はさわやかで。


リチャード・ティーのピアノのようだった。


両手をリズミックに、歌うように叩くリチャード。


ピアノは上手じゃないので、憧れだった。



「のり弁当いいね」稔君は

僕がさっき食べてた弁当を。

手製の、アルミの弁当箱に

ただ、ごはんと海苔が重なる。


それだけ。シンプルな。


「うん。君は和食好き?」と

聞いたら



「ああ。浜の人間だし。海苔は好きだな」


と言うと、廊下側の席に居た

ノリちゃんがこっちを見たので



「あ、弁当の話。呼び捨てじゃないよ」と、言ったら


彼は日焼けの顔で笑った。



午後の授業は、日本史だった。

若い、真面目そうな先生だな、と

思った。関谷先生。


でも、口を開くとよく喋る(笑)。

喋る喋る(笑)。


今で言うオタクなんだろう。

当時はそんな言葉も無かった。


「日本の天皇家は、このように曖昧なもので、継承者不明の代が幾つもある。こんなものを」


などと批判を始めると長い長い。



まあ、授業初めでオリエンテーションだからな。


それもある。



僕は、さっきのオートバイの話を反芻していた。


どんなバイクがいっかな。



とりあえず兄のTYには乗れるけど、自分用のバイク。


バイトして新車買うかな。


CB125JXなら、ちょっとバイトすれば買えるけど。


稔君は「Z2がいいなぁ」


とはいえ、いきなり750ccは

いくら何でも。


ちょっと稔くん、危うい所もあって

その辺りが女の子にモテる理由なんだろな。



なんとなく、ジェームス・ディーンみたいな。


と言ってもイメージで。ジェームス・ディーンの映画も見た事は無かった。

ポルシェ550spyderで事故死した、とか

そんな話を、雑誌で見たくらい。


茫洋と、午後は過ぎて行く。




さて、長い長い(笑)授業が終わって見ると


なんとなく、早かった。


そんなふうに、帰り支度しながら

外を眺めていた。

アルバイトも、見当はある。

川沿いの大きなスーパーで、潰れた

ボーリング場の建物をそのまま。

確か、八百清とか、そう言う

クラシックな名前だった。


そこの八百屋さんで募集が出て。

夕方から、夜まで。

夕刊配達よりも、時間に余裕があるから

学校帰りが気楽だ。



「自転車、乗せてって」稔くんがにこやかに。


いいよ、と。僕はスポーツバッグを持って。


キャンバス地の、白いものだけど

古くなって、ねずみ色(笑)。


あちこちオイルの飛沫があるのは、兄がTY50のキャリアに載せたからで

アップマフラーだから。


服にも飛ぶから、マフラーカッターを付けた。


そうすると、服には飛ばないかと言うと

そうでもない。


煙って巻き込むから、ダウンマフラーでも飛ぶ時もある。


「自転車だって知ってたの」僕は、バッグを担いで廊下へ出た。


「見掛けたから」と、稔くんは

ニッコリ。


そっか、と。

僕もあんまり気にせずに

サンダルを下駄箱に入れ、スニーカーに。


稔くんはおしゃれなエナメルの靴。


違うなぁ、やっぱり。

そう思って見てた。


持ち物もほとんど無い。


つっぱりふうコーデだと、黒い靴をかかと潰して。

ズボンが、なんかアラブの王様みたいで

上着が長い。


ぺったんこの学生鞄。


ワイシャツは着ない。


そんな感じではない、稔くんは

不良でもないみたい。


髪はパーマでオールバック、だけどゆったりめ。

制服も、誂えだけど

ちょっと、形が変わってて。

ズボン、と言うかスラックスみたい。

上着もブルゾン、みたいに見える。


生地が違うのかな。


無造作に着ている。




学生たちが、めいめいに楽しそう。

学校が終わって。どこかに寄って

遊んで帰るのだろう。


僕らも、その中のひとりとひとりに見えるのだろう。


女の子の制服も、地味なスモック・スタイルで

スカートとベストがつながったような袖なしワンピースに

ジャケット。


でもセーラー服ではないので、それなりに大人っぽくも見える。


県立北高に来る女の子は、近所の農家の子みたいな

素朴な子が多かったから


稔くんのように、お洒落な都会ふう、ちょっと危ない男の子は

最初から注目されていたようだったけれど

あんまり、その事に興味は無かった。




「もう、子供は終わりなんだ」と、僕は自分でそう思っていた。


働いて、早く自活しなくては。




そう思っていた。



さすがに駐輪場から二人乗りで出て行くのは気が引けるから


学校につながっている田んぼの畦道を、自転車を押して歩いた。




「バイク、どうやって買うかなー」と、稔くんが言うので




「バイト探してるけど」と、僕が言うと



稔君は「うん。それもいいね。お店で買う?誰かから買う?」と





ああそっか、とふたり、笑った。




稔くんは「買い方」を考えているのだった。


視点の違いは面白いと思った。



「さ、もういいか」と、僕は自転車に跨った。


自分で組み立てた自転車ではなく、地味に

ふつうの24インチ、アンダーフレーム。でも5段変速で、なぜか籠が付いていて。

黒いつや消し塗装。


ブリジストン・アスモ。

学生向けに作られた、通学用だったが


これを、駅のそばの丸井で買ったのだった。


分割払いだから、兄に月々返済する約束で。


壊れても、保証期間は無料修理で

それは便利と思った。


オートバイも、この手なら買えるな、とも思う。



「よし!」稔くんは、後ろのキャリアに跨って足をついて。



僕はペダルを蹴って。



風が涼しい。まだ四月だ。



稔くんは、ハブステップで立ち上がったり、座ったり。



田んぼは、まだ水が入っていない時期で

草の萌えるような匂いがした。


オートバイに乗っていても感じる、春の香り、だ。






鉄道の高架を潜っているとき、稔君は「そうそう、映画のロケがあったんだって

北高で」と。



「あ、そうなんだ、知らなかった。」と、僕は振り返ると



「ああ、なんか刑事もので。非常階段を昇って南校舎の屋上に

犯人が立てこもるらしい」



稔くんは情報通である。



「見てみたかったなぁ。」と、僕は。




そうだね、と、稔くん。



大きなバイパス道路を渡り、稔くんの家の方角へ。




「あ、ちょっと見ていこうよ」と、稔くん。


バイパス沿いに出来た新しいバイク屋さん。


結構大きい。外車もあるみたいだ。



オレンジ色のシングル・オートバイが目に入った。


DUCATI、とタンクに、白いストライプ。



「450デスモかー。免許がな」と、僕は自転車を止めて。



どこのバイク屋さんも寡黙で、あんまり高校生の相手などは

してくれないから、かえっていい。



のんびりバイクが見れて。


店に流れていた音楽は、スリー・ディグリーズの「ミッドナイト・トレイン」だった。



僕がちょっとハミングすると「歌、うまいね」と、稔くんは褒めたので


「えへ」と、ちょっと恥ずかしくなった。



稔くんは、優しくて、人を楽しませるのが上手。

いかにもモテそうだ。


「スリー・ディグリーズ、好きなの?」と、稔くんが聞く。


僕は頷き「日本に来たよね、中学くらいの時」



稔くんは「ああ、TVで見た。『ミュージック・フェア』 だったっけ」



「そうそう!僕、録音とってあるよ」と、言うので


稔くんは「いいね、聞かせてよ」と笑った。




自転車を押したまま、止めてあるバイクを見ていて。


カワサキKH250、がある事に気づいた稔くん「これ」


青いタンクに黄色の細いストライプ。KAWASAKI、と。

サイドカバーに250、とあって。


「400じゃなくて?」と、僕が尋ねると



「マフラーがカクカク、っとしててカッコイイ」と、稔くんは

傍によってマフラーの事を指した。



3シリンダだから、マフラーが斜めに3本。

煙が出て、なんとなくジェット・エンジンのような「フォーン」って音で。



「これさ、パワーフィルターにして、いい音になるんだ。エアクリーナの箱

のところに3連ホーン入れて」と、稔くんは定番になっている


ゾクふうの改造を言った。


旗棒をつけて、FRPフェンダー。ちょっと絞ったハンドルで。

そういうのでストリートを走るのが流行りだった。


「マフラーの芯をさ、蓋だけにすると音が深くなって。」と稔くん。


そう、パワーとかでなくて音を楽しむバイクだったKH。


それは正解だと思う。あの音だけで乗る価値があると僕は思う。





「400だと車検があるから改造すると後が大変」と

稔くんは計画性もあった。



そうだね、と。僕も思う。それで125からはじめようと思っていたけど。



250もいいなあ、と。お店のバイクを見ていると思う。



「これかなぁ」と、僕は、スズキのGT250を見つけて。


地味な紺色のタンクに、細いストライプ。当時、流行っていた。


低くて小さく。



「渋い趣味。ジョージ・ベンソン聞いてるだけの事はあるね」と稔君は笑った。


聴いてるだけ。 言い方が面白くて僕も笑った。





稔くんの家は、浜辺の方らしい。

いつもは来ない駅前のニチイを通ると


稔くんは飛び降りる「ちょっと待ってて」



5分くらい待ったら稔くん、茶色の紙袋を持って。



「行こう」


歩き出す。


少し歩くと、駅前ロータリーの所に

稔くんを呼ぶ声。


「ああ、ちょっと待ってて」


稔くんは、小柄で色白、おとなしそうなお嬢さん、そう言うコとにこやかにお話しながら。


彼女も、僕に遠くからご挨拶。

キチンとした礼の出来るコ。



稔くん「ごめん、待たせてばっかで。」



ううん、いいよ。と

かぶりを振った僕。


「そう見えないだろ」


と、稔くんは言う。


「なんのこと?」と

僕は返すと、紙袋の中を見せた。


チョコレートかと思った、箱。


ファミリープラン・ラバーだった(笑)



「あんな可愛いコが、これを?」



稔くんは頷き「あいつだけじゃないさ。みゆきなんか真っ茶っ茶色」

と、別のコの名を。


「あいつはピンクな。可愛いよ。」



それは想像出来るけど。


「不健康だよ、大体。我慢しなくてもいいのに。したいんなら、させてあげれば」


稔くんはフェミニストなんだろう。



ホスト、なんて職業に向いていそうだ。


「ディスコ行くと、誰でも出来るよ、友達」


稔くんは歩きながら快活に笑い、北高のクラス委員の女の子も常連さんだ、とか。数名の名をあげた「言うなよ」



僕は、ふと気づく「こう言うの、制服で買えるの」



稔くんは笑いながらかぶりを振って

「チョンボ」


と言うのは、浜の方の隠語で

持って来ちゃう事。


ちょっと僕は驚き。


「捕まったら怖いね」


稔くんは「でも、売ってくれない方も悪いのさ。後で困るもの。病気を気にするし。女の子は」


稔くんは、やっぱり優しい。


「こないだもさ、みゆきが帰った後親父が来て。『女の子はお嫁さんに行かないといけないんだからな』って言うんだ。声が聞こえるらしいんだ、ハハハ」


僕は、黙って聴いていた。


僕の住んでた蒲田辺りだと、そう言う事はまず無かったから

田舎っておおらかなんだな。そう思った。


連想もした。

中学の仲良しグループ、音楽の仲間のひとりが、高校へ入ってから

大人と付き合ってる。そんな噂。



そんなもんなのかな、とも思う。



歩きながら、いつの間にか河原沿い、浜辺に近い辺りに来た。



その、舟屋ふうの一軒。『ここ。おばあちゃんと暮らしてるんだ』


と、彼は冗談のように

『ようこそ、いらっしゃい』の

プリンスホテルのボーイさんみたいな

仕草をして

僕は、楽しくなった。お邪魔しまーす、と

僕が言うと


『これはこれは、ようこそいらっしゃいました』


と、細身のおばあちゃんが上品に

ごあいさつ。


割烹着を来て、和服。


『稔さん、ごはんは』と

おばあちゃん。


稔くんは『後でいいよ、ありがとう』


と、僕を舟屋の2階に。



『ここ、僕の家』


高級オーディオ、YAMAHA V1が

奥に。


舟屋だったので、奥に長いけど

広く、ひとりで使っている。

エレキギターが何本か。アンプもいくつか。



『凄い』と、僕は驚いた。


傍らのベッドに、なんとなく

さっきの女の子の匂いがするような

気がした。





「いいステレオだね」と言うと

稔くんは「いいだろ。」



僕もオーディオは好きだけど、まだ持っていないと言うと


「これから買う楽しみがあるね。」と稔くん。


相手が傷つかないように話す。稔くんは優しい。


「今は、ラジカセに自作アンプとスピーカーで」と言うと


稔くんはびっくり「作れるんだ!その方が凄いよ。

ギターアンプ直してよ、今度。そこにある何台かは動かないんだ」



ちょっと見ると真空管だから「たぶん、真空管じゃないかな」と言うと



「そんなことまで判るんだ。凄いな、僕らとは違うよな、なんか」と


稔くん。



そんなことないよ、と

僕は恥ずかしくなって「レコード、なんかある」



稔くんが好きだ、と言うjeff beckを何枚か聴いた。


「どこかで聴いた気がするけど・・・・。」と、僕は正直に。


クロスオーバーの感じは良く判る。


ジャズより、と言うより

ブルースふうの、自由な演奏。

その自由さが、稔くんに似合いな感じがした。


なんとなく、感じは判る。


おばあちゃんと暮してて。お金はあるらしい家なんだけど。


でも・・・・。と言う。



さっきの紙袋から、クスリが幾つか。


鎮痛剤らしい。ハイグレラン、と書いてあった。


「1遍に飲むと幻覚さ」と。稔くん。


シンナーよりはマシだよ、とも。


それはそうだけど・・・・。そんなにして、忘れたい何かがあるのかな。

とも思ったけど。


そういう危うさが、女の子を惹きつけるんだろうな、なんて思ったりもした。



「そうそう、クロスオーバーと言えばさ」と、僕はNHKFMの番組

クロスオーバーイレブンの話しをしたら


「ああ、時々聞いてる。」と言ったけど

そこのベッドで女の子と聴いてるのかな、なんて

想像したりもした。


羨ましいとは、思わなかった。


そういう女の子は、やっぱりなんとなくニガテだな、とも。


まだまだ、そういう時代だった。



それで、中学の時仲良しグループだったひとり、朋と

疎遠になった。


そのことをちょっと思い出してしまったり。



稔くんは、ちょっと沈んだ僕の表情を見て

「そう、FMでクロスオーバーって言うと、軽音楽をあなたに、の

テーマ曲。あれもいいね。」



僕好みの話題を振る。



そういう気遣いが、大人、を思わせた



「ああ、スタッフだよね。あれ、ニューヨークのスタジオミュージシャン」


と、僕も大好きなあの、前奏のフレーズを連想した。



「あのキーボード、いいよね、ふんわりして」と、稔くん。



「うん、電気ピアノだって、真空管みたいよ。あれ。フェンダーの」



と、僕は、雑誌で読んだ事をそのまま伝えた。



稔くんは「フェンダーって言えばさ、英語の辞書で引いたら

『泥除け』って載ってて。英語の授業中に笑っちゃったよ」と。



僕も、笑った。



稔くんと居ると、楽しい。

暗い気分が吹っ飛んでしまう。


それで、女の子に人気があるんだろうな、とも思う。









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