第19話 きっかけ
いままで、お話してきた事は私が実際に考えて行動してきた結果です。
今回も、もちろんそうです。
ただ、今回はどうなんだろう?って思っています。
もう何年も前の話です。
私は、仕事の関係で平日休みが多いのですが
その、休日に起きた事です。
街に出て買い物をしたく身支度をし玄関を開けました
すると上の階段(マンション)から泣き声が聞こえた感じがしました。
私は、気のせいだと思いそのまま下に降りようとした時にやっぱり聞こえたんです
泣き声が、でも上の階の人は引っ越しているはずで居るはずが無いのです。
でも、泣き声がどんどん大きくなっていく感じがしたので引き返し上の階段の方に向かいました。
そこには、泣いている女性がいました。
大丈夫ですか?
女性はものすごい汗をかきながら身体全体で泣いていました。
私の声は届いていない様でした
でも、夏と言う事もありそのまま脱水症状や熱中症になってしまい倒れた場合
誰も気がつかなければ一大事になってしまう思い
とりあえずカバンの中に入れてあるペットボトルのお茶を女性に渡し
飲んでください、飲んでくださいと
女性に何度も何度も声をかけましたが
どんどん泣き崩れそのまま階段から落ちそうになり何とか腕を掴み持ち上げましが
女性もどんどん力強く泣き崩れていき
もう、ダメだと感じ携帯を取り出し救急車を呼びました。
救急隊もきて辺りはちょっとした騒動となってしまいましたが
命にかかわる事になっていたかもと思うと正しい判断だと
救急隊の方に私の住所や連絡先とか聞いてきましたが
それって聞く必要性ってあるの?って思いましたが答えました。
後日、救急隊の方から勇気ある行動に感謝いたしますと連絡があり
それと同時に親御さんも感謝してましたよと
それが、きっかけで多分、困ってそうな人を見てしまうと
声をかける様になりました。
それと、同時に知らない人からも声をかけられる様になりました。
例えば
バス停どこですか?
道を教えてください
と言うような事や
スーパーで買い物中にお肉を見ていたら隣のお爺さんから
お肉買うなら半額クーポン上げるよ
など
あげると切りがなくなってしまうほどです。
困っている人がいたら優しく声をかけると
その人がまた誰か他の人に優しくして
良くなっていくんだなと考えると
優しさの連鎖が
今、私に戻ってきていると思うと
それが、きっかけで知らないうちに縁が生まれているのかなと
思うと、こんな時代だから
優しさの連鎖を増やしていきたいですね
毎分毎分と人は生まれる
けど
毎分毎分と人は亡くなっていく色々な形で
少しでも優しさに包まれながら息を取ってもらいたい
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