前夜
4人は戦う意思を示した。
一人一人が己の正義の為に闘志を燃やし,剣を握る。
その剣は赤い炎を吹き,その意思を伺わせる。
火は黒き灰を生み出す。この剣の炎も灰を生み出すのだろうか?
その灰は何色だろうか。
それは誰にもわからないだろう。
そして4人はウリエル戦に際し,作戦を立てていた。
「まずはご飯でもどうでしょう?」
ミカエルは手を合わせ,夕食を提案する。
「いいね〜どうする?どこで食べる?」
エースも腹が減っているのだろう。夕食には乗り気だ。
「なら,街の料亭に行こう。あそこの飯は美味いぞ」
ガブリエルも空腹の様だ。
「良いですね。行きましょう!」
メアリーも随分と乗り気だ。
料亭はとても豪華でどう言う意味かは分からないが「ヤマトメシ」と言う名だった。
4人は料理を注文し,談笑を楽しむ。
「エースはどんなところから来たのですか?」
ミカエルはお茶を飲み干し,エースに尋ねる。
「汚い街だよ。名前も特にない。」
エースはそう答える。
「あっでも,確か昔の名前があったな…確かニホンとかだったかな?」
ガブリエルとミカエルは首を傾げる。
「ニホンなら私,知っているわ」
メアリーはそう言う。
「知っているのですか?メアリーは物知りですね。」
ミカエルは感心してそう答える。
「まぁ,でも名前を聞いたことがあるだけだよ。」
メアリーは謙遜して答える。
そうこうしていると料理がとどく。
「凄いな…こんな料理初めてだ」
エースは初めて見る豪華な食事に思わず唾を飲む。
ミカエルは手を合わせ,食事の挨拶をする。
「それでは〜いただきます」
4人は談笑しながら楽しくご飯を食べた。
俺はメアリーの笑顔が見れて少し安心した。
「ふぅ〜いっぱい食べましたね」
ミカエルは元気いっぱいにそう言う。
「ミカエル,食いすぎじゃないか?」
ガブリエルはミカエルにそう聞くが,ミカエルは
「そんなことないですよ。まだデザートだって食べれます」
そう言うが,ミカエルはメアリーが残した揚げ物を全て平らげている。
4人は教会に戻るり、しばし休憩した後にウリエル戦での作戦を立てることになった。
4人は教会の広場に集まり,作戦会議を始める。
「今回の作戦は,法典上では罪となる。」
ガブリエルはそう言った後に続ける。
「しかし,それは法典が間違っているのだ。善良な人々を大量に殺したウリエルは大罪人だ。」
ガブリエルは3人を見つめて続ける。
「我々が,天罰を下す。」
3人はそれに頷く。
「情報によればウリエルは明日か明後日に,ルイスの血族者を匿ってるとする病院に奇襲を仕掛けようとしています」
ミカエルはそう言う。
「その前に奴を止めよう」
エースはそう言い,全員がそれに頷く。
「なら,明日から我々でその病院の周りに張り込もう。そしてウリエルが人々に手を下す前に…」
「奴を殺す」
エースは拳を握った。
(あいつに一撃入れてやる…いや,百発ぐらい入れてやる)
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