クズのつくりかた

第40話クズの作り方⑥

真奈美ちゃんとのいけない遊びは

毎週の様に新しい扉を開けていった。

あゆみとしたいと思い

深夜番組を観

真奈美ちゃんと練習をしていたが

未だにあゆみとは出来ていない

真奈美ちゃんとは当たり前の行事となってしまった

あゆみとは未だキス止まりだった

そして、亜美も真奈美ちゃんと一緒で

二人で遊ぶ時は僕の家でエッチな事をしていた。

それが当たり前の遊びとなっていた

４人の関係はずっと続くと思っていた。

別れは突然だった。

真奈美ちゃんが転校する事になった。

新しいお父さんが出来たらしい

それは、真奈美ちゃんにとって良いことなのか？悪い事なのか？

当時の僕には分からなかった。

保育園から一緒にいて一回別れて

小学校で再会しお互い寂しさを紛らわす為に

お互いが求め合っていた。

それで、冷静が保てていたと思う

そして、最後の週末がきた

金曜日の夜、僕たちは何を話して言いか分からず時間だけが過ぎていった

いけない遊びもせず

同じ布団に入り一緒に寝た。

土曜日

朝も話す事が見つからず

昼は僕から話しかけた

ご飯、何たべる？

「ケンイチ君と一緒で」

怒ってる？

「なんで？」

何も喋らないから

「寂しかった！」

真奈美ちゃんは急に泣き出し大きな声で

「寂しかった！」と

僕も、寂しいよ

「嘘でしょ？」

嘘じゃないよ

「私が居なくなればあゆみちゃんと一緒に居られるじゃん」

そうだけど、

でも、真奈美ちゃんと一緒にいた時間は消えないよ

真奈美ちゃんは新しいお父さんが出来て嬉しくないの？

「嬉しくないよ」

「お父さんは一人じゃん」

そうだよね

僕は、お父さんの記憶なんてほとんど無いから

真奈美ちゃんは新しいお父さんは嫌いなの？

「好きじゃない」

好きじゃない？

嫌いでもないって事？

「わからない」

「分からないから怖いの」

僕にお父さんとの思い出があれば話せる事もあったと思うけど

当時の僕には引き出しが無かった。

泣いている真奈美ちゃんの顔を見て

流れている涙を手でぬぐった

そんなに泣いたら嬉しい時に泣けないよ

ね！ご飯たべよ！