第15話 はじめての
あゆみと一緒に帰るようになってから一ヶ月くらいが経った頃
今日、一緒に遊ぼうよと誘われた。
僕には友達が居ないので即答で良いよって答えた。
「じゃーランドセルを置いたら私のお家に来て」と言われた僕は嬉しくてスキップをしながら家まで帰った。
あゆみの家から僕の家まではとても近く5分くらいの距離だったと思う
僕は鍵を開けランドセルを投げ鍵を閉めてから
あゆみの家に行く
以前、教えてもらっていたのであゆみの家の扉を
コンコンと叩いたするとあゆみの声が聞こえた。
きっとあゆみはのぞき窓から僕という事を認識し扉をあけてくれた
僕は、お邪魔しますと言って靴を脱いだ
その部屋はテーブルが真ん中にあるだけでその他は無かったと思う
殺風景な部屋だった
僕の記憶だと靴を脱いだらテーブル一つの部屋と
キッチン、トイレ、お風呂があるだけだったとおもう
「驚いた?私ねお父さん居ないんだ、だからいつも一人でね」
「そうしたら何か分からないんだけど同じ匂いがしたの」
「きっと賢一君も私と同じだって」
「違ったらごめんね」
僕は、あゆみに対して何の違和感も嫌だなんて思わなかった
逆に同じ環境の人がいて安心をした。
「大丈夫だよ、僕もお父さんいないから」と僕はあゆみに言った。
その後、二人で何を話したのか覚えていない
きっと笑顔でお喋りをしていたと思う
僕たちの住む町は子供達に対してお家に帰りなさいと言ったチャイムがなる町だった。
夏は17:45
冬は16:30にチャイムがなる
夏だったので17:45にチャイムがなった
「チャイム鳴ったからそろそろ僕、帰るね」とあゆみに言った。
するとあゆみが
「まだ、一緒にいたいなお母さん仕事でいつも遅くて暗くて怖い」
僕も家に帰った所で誰もいない
「うん、もう少し二人でお喋りしよ!」
「僕もどうせ一人だし」
あゆみは不安そうな顔から笑顔に変わった。
美少女だから本当に可愛いく
同時に愛おしく感じた。
きっと好き
絶対に好き
真奈美ちゃんとは違う感情になっていた。
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