第14話 これが初恋

小学生に僕はイジメの対象から外れた

なぜはずれたのか

きっと同じ保育園の子達がほぼ居なかった事が一番だったと思う

しばらくして、僕は大家さんのお店に行かなくなった。

行かなくなったと言うかお店がなくなっていた。


最後、大家さんに会いたっかた。

もっと遊びに行けば良かった

ちゃんとお別れがしたかった

どこに行ったのかも分からない働いていたお姉さん、常連の客なんて覚えていなかった

大家さんと一緒に過ごす時間はきっと母より長く愛してくれていたと感じていたからだ

でも、涙は一滴も流れなかった。

大人を信じて生きるなんて馬鹿だとその当時の僕は思っていた。


小学一年生の夏が過ぎ2学期が始まった。

席替えがあったが別に僕は楽しい行事ではなかったが

クラスの子達は大盛り上がりだった。


僕はくじ引きで決まった席に机を運んだ

横を見ると色白で髪の毛の長い女の子が隣にいた。

その女の子は名前は「井上 あゆみ」余り目立った子では無かったが

ひときは可愛い子だった

こんな、子が居たなんて全く知らなかった。


あゆみから

「となり同士だねよろしくね」ってめちゃくちゃ可愛い笑顔で話しかけてくれた

「うん、お願いします。」とぶっきらぼうに答えた


「ねぇ賢一君、お家どこ?」

「川の近くで土手のほうかな」と答えた

「ひょっとして近所かも一緒に帰ろうよ」

「うん、良いよ」

真奈美ちゃん以来の友達ができた。

嬉しい気持ちはあったが

こんな可愛い子が僕と一緒に帰るなんて最初だけで後は女子グループと一緒に帰るはずだし適当に歩幅お合わせていれば良いかと考えていた。

結局は僕の方が身長が低くて

あゆみちゃんがあ合わせてくれていた。

「もう遅いよ!」

「あゆみちゃんが早いだけだよもう少しゆっくり歩いてよ」

「え!私が早いの?良いよゆっくり歩くから」

「ありがとう」

しばらく歩き信号を渡ると急な坂道ある

そこを下るとあゆみちゃんのお家らしい

「私の家ここだよ」

指をさしたその家は木造2階建てのアパートだった。

古い建物で地震が起きたらきっと崩壊してしまいそうな家だった。

僕の想像では大きなお家だっと思っていたからビックリした。

「私のお家は2階の一番左だよ、今度、私のお家で遊ぼう!」と言って

あゆみちゃんと別れた。


ひょっとして僕と同じ様な環境で育ったかもしれないと感じた

その時

なぜ心がきらめいた。

きっとこれが好きって事なのかもしれない

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