第2話 遠い昔のきおく

僕が生まれて3年が経ったくらいの記憶が次の記憶だとおもう


2階建ての一軒家に住んでいた

石のような壁が家を囲い込んでいて庭がある家

眺めが良く日当たりを良くするために大きな窓があって開放感のある家だ


家族5人で賑やかな生活だった事を覚えている


とても良い天気だった。

父は僕と遊んでくれていた。

お手玉のような柔らかいものを投げたり僕の顔に押し当てたり

僕は楽しくて笑いが止まらない一日だった事を覚えている


3年前は捨てるとか色々いっていた父や母ではなかった

とても優しくそのまま僕は愛情を沢山受けて大人になって行くのだとばかり思っていた。


次の記憶から僕は少しづつ違和感をもつ様になった。


何が原因なのか

僕の身体が弱かったからなのか

まだ3歳の僕にはわからない


もう3歳、神様はきっと優劣をつけ始める為に選択肢を与えていくのだろう

僕の最初の選択肢は自分では決めれなかった

生きるか死ぬかの瀬戸際に急に陥ってしまたからだ


次の記憶はきっと

入院をしている記憶だと思う


まだクズではない

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