第4話 お祝い
家へ着き、お風呂も入り、僕は今家族パーティーを楽しんでいた。
今日は執事もメイドも無礼講でパーティーを楽しんでいる。普通の貴族パーティーではできないことでも、家族パーティーならできてしまうのだ。
「改めて、コーキ。8歳の誕生日おめでとう。」
ダムルスがグラスを掲げながらお祝いの言葉をくれた。
ジル兄やレイア姉、メイドたちもおめでとうと言ってくれた。
王都に住んでる第1夫人、長男、次男・長女は来れなかったが、お祝いの手紙をくれた。みんな仲良く自慢の家族だ。
「ご報告があります。僕、今日冒険者登録をしてきました。そして依頼を受け、仮ですがCランクになりました」
僕が報告した瞬間、みんなから拍手され、レイア姉様に至っては泣いて喜んでいた。
これから実績を残さないとすぐ降格されるだろうから、レイア姉様の嬉し涙を無駄にしないよう頑張ろう。そう心に誓った。
そしてやはり、なぜいきなりCランクに上がったのか気になるみたいだったので、雷鳥の事、ソルティナ達の事を話した。母・ミルシアは顔色が蒼白していた。
「コーキ。明日はどうするんだ?ギルドに行くのか?」
ダムルスがフォークを持ちローストビーフ…のような物を食べながら聞いてきた。
「はい。Cランクに上がったので討伐依頼を受けようかと思います」
僕はジュースを飲み喉を潤して答えた。
明日は何受けよう。Cランクだから、オーク辺りの依頼も受けられるはずだ。楽しみだな〜
そう考えていると…
「討伐に行くなら装備が必要だろう。実はな、コーキがギルドに行ってる間、良い防具を買ってきた。武器は本人が握ってから決めた方がいいと思ってな。軽くて丈夫だからこれで身を守れ」
そう言ってダムルスは防具一式をくれた。
ありがたい。剣はジャールから貰ったし、防具も揃った。これで装備面は万全だ!
「ありがとうございます。早速これを着て、討伐依頼を受けたいと思います」
僕は装備一式を台に置き、食事を続けた。
「武器は明日買ってから討伐依頼受けるんだぞ。素手で雷鳥に勝ったとはいえ、武器はあった方がいい。それにお前は剣神の加護をいただいてるんだからな」
ダムルスは嬉しそうにニヤケながらワインを飲んだ。
武器はもう持ってるから大丈夫だと伝え、食事を終え家族団欒?屋敷団欒?で過ごした。メイドさん達も楽しそうでよかった。
暫く会話を楽しんだ後、僕は明日のために早く寝ることにした。
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